画像で大体結果が分かるという。僕、めり込んでますよ
第18回テレビ朝日新人シナリオ大賞の一次の結果が出ましたね!
通った方、おめでとうございます。
1414編から189編突破(約13%)です。
僕も出していたコンクールなので結果が楽しみ。
28日に発表だったのですが、
ヤンシナの締切日(同じく28日)だったので出し直しをサラサラする気のない僕のような人にとっては悪タイミングでした。
結果を見たのは今日になります。
28日は改稿続きの日々&投稿日に疲れてそこまで気が回らなかったし、次の日は気持ちを落ちつけたくて。
そして来る3月2日。とうとう見ました!
マウスのスクロールをドキドキでする感覚が気持ち良い!これのために書いている節はある。
その結果は……
落ちてたああぁぁあぁあ!!!
うおおおー。落ちてたぞー。
僕、ドラマ部門で出していたんですけど、
突破は189編あるから一個ずつスクロールしていって94でまだ半分、まだ大丈夫とか思ってたんですよね。
途端、”配信ドラマ部門”の文字が出てきて、突然殴られた感覚でした。
↓参考画像
落ちたかぁ。
思い起こされる執筆中の日々。
懐かしいです。
ブログで出したと書いた以上、
結果はもちろん書かないといけないと思っていて、
それが落ちた報告ってのは恥ずかしいですね。
昔の記事を読み返してみると、意外と謙虚だったんだなぁって思います。
もう既に落ちることを覚悟しているというか。空元気の印象。
最近の記事がどれだけビッグマウスなのかと。
でもそれだけ今回は書けたんだよ!自信ある作品なんだよ!※今は
落ちてしまったけど、テレ朝に出した作品について書いていきます。
今回の作品は”挑戦”でした。
上の方に詳しいことはリンクで貼ってあるけど、
簡単に言えば自分の人生を振り返って思う、書きたいこと、伝えたいことを作品に乗せて書きました。
アイデアはありふれたものだったし、既視感は絶対にある。
すごく教科書的な作品だと友だちには言われていて、賞は無理だと断言もされていました。
それでも響く、だって人生を書いたんだからと言い切っての投稿でした。
結果は一次落ち。
正直、悔しいですね。
自分を全否定された気分です。
だって全て(思い出とか経験)を吐き出して書いたんだもの。だから初めての100枚でも書けた。
それを認めてもらえなかったことがすごく、悔しい。それも一次落ちって……。
当時書き終えた後、もうこれ以上の作品は無理だな。
そう思っていました。もちろん当時の自分にとって最高クオリティの作品です。
だから次のコンクールでは全く別のテイストで、自分の気持ち度外視で書こうってその時から思っていて……。
そして生まれたヤンシナでの二本、なぜかこれが今までで一番よく書けたんです。
あの時は絶対越えることが出来ないと思っていたあの作品を、簡単に二本も越えてしまった。
ヤンシナ一本目を書き終えた時、今回の結果には薄々気づいてしまいました。
怖くてそれに気付かないフリをしていました。
だから結果を見て、変に納得しちゃって。
悲しいって気持ちはなくてそんなに落ち込んでもいないんです。
やっぱり悔しいですけどね。
なぜヤンシナで書いた二本があの作品を簡単に越えていけたかって自分なりに考えたんですけど、
自分の中の毒素が飛んでいった
僕はそう思っています。
自分の辛かった経験、楽しかった思い出ってどうしても作品に出てくると思うんですよ。
作家はそれを視聴者に伝えたいと思って作品に投影してしまう。
でもそれは作家の”主観的”な綺麗な思い出であって別の人生を歩む人には全く響かないこともある諸刃の刃です。
作家の自己満であってわがままだと思うんですよね。すごく嫌な言い方をすれば傲慢で、押し付けというか。
それを僕はテレ朝で書ききった。100枚というボリュームだったからいっぱい書けて、それも良かったのかもしれません。
出し切ったんです。
そしてダメだった。
もうね、要素詰め込み過ぎて落ちたんじゃないかって思うくらいに書いたんですよ。
「この作品は僕の人生と関わりが強すぎる」
だからかな。ヤンシナはクリーンな状態で書けました。自分に引っ張られず、真に面白さを追求して書けた。
きっと前作が50枚でまだ全てを出し切れていなかったら、それを表現できるシーンを追加していたかもしれない。
すると今回の作品の印象や評価もガラッと変わっていたと思います。
そういった意味で、第18回テレ朝新人シナリオ大賞に出した作品は、
一次落ちではありましたが一つ大きな役目を果たしたかなと。
あの作品がなければ今作は間違いなく書けませんでした。
なので結果は伴いませんでしたが、今でも好きな作品です。永久保存します。
自分の想いを全てぶつけさせてくれた作品でコンクールでした。
良い意味で吹っ切らせてくれた。
ありがとう!
作品を書いた次作でもっと良い作品が出来て、
「ああ、あの作品はダメかもしれないなぁ」
なんて気付いてしまうことは経験値としては良い傾向なのかもしれないけれど、
あれだけ想いを込めた作品が駄目だったと気づく瞬間でもあるんですよね。
きっとヤンシナの次のコンクールを書いている最中にも今作のことを同じように思うかもしれない。
そう思うと、今回よく書けたと思っているのもあってすごく寂しい気持ちになりますね。
仕方ないことなんだけどさ。