シナリオやってるわー
と周りに言えない人たちがいる。
別に悪いことをしているわけでもないのだから堂々と言えば良いと思うのだが、
一生懸命やっていればやっているほど、その事実にドン引きするような大人は多い。
学生の頃、絵を描くのが好きな友人がプロの漫画家になった。
そんな彼は今、知名度の非常に高い雑誌で漫画を連載している。
連載が決まった時、心底すげーなっと思った。尊敬さえした。
そして、
『どうせ無理なんだから辞めちまえよ』
と思っていた自分を恥じた。
先ほど話したドン引きする大人。それは紛れもない当時の自分だった。
『現実分かってるぜ』と大人風を吹かせた糞ガキ。
遠目に笑うだけで何を成し遂げようともしていない自分は、最高に格好が悪く、惨めだった。
僕はそんな自分が大嫌いになった。
友人と同年代にも関わらずやりたいことを何一つ見つけられていない自分を、日々呪った。
そして現在。
僕は脚本家を目指している
それはとても幸せなことだと思う。
もっと早く出会えていれば、今頃すごいことになっていたのかも分からない。
キャリアに対する悔いはある。
早い段階で脚本を学び、真剣に向き合う時間を増やしたかった。
でも出会えただけ、僕は幸運な方だとも思う。
自分がやりたいことを一生懸命やれている。
それはとても誇らしいことだと思うよ。
先日、友人の誕生日だった。
高校の頃から10年以上の付き合いで、
『お前バカだなー』と笑って言い合えるほどの仲である。
そんな彼が誕生日だということで、プレゼントを贈ることにした。
1~15番まで、別々のプレゼントが入っている。
僕はこういうサプライズプレゼントが最高に好きだ。
友『え、15個もあんの!?』
と驚く友人の顔を想像するだけで白米が10杯は食える。
予算は1万円。
そこそこ良いやつをたまに入れ、笑顔を何度でも見ることが出来るようにした。
脚本家の強み、構成力を武器にストーリー仕立てでプレゼントを袋に詰めている時は、
世界で一番気持ちの悪いニヤケ顔をしていただろう。
ちなみに8番はうまい棒の詰め合わせ。
9番は歯磨きセット(歯医者の試供品)である。
僕らの間では『面白い』こそが至高なのである。
プレゼントはお金を掛ければ、その分喜んで貰える。
感謝だってされるし、お返しの期待も高まる。
素敵な笑顔だって見ることが出来て、みんなハッピーになる。
でも、笑顔の引き出し方には色んなものがある。
脚本家にとって大切なものは『それ』に気づくことなのだろう。
世間の声に流されず、本質をしっかりと見定める。
幸せは一体どこにあるのか
クリスマス。
彼女に高価なアクセサリーをプレゼントをしようとしているそこの君。
なぜ高価なものは喜んで貰えるのか。それをしっかりと考えた上で渡して欲しい。
安直に額=気持ちの大きさと、結論づけてはいけない。
彼女が好きだからプレゼントを贈ろうと決めた。(感動ポイント1)
彼女に似合うものを、と数ヶ月探し続けた。(感動ポイント2)
しかしやっと見つけたアクセサリーが手持ちでは買えない。
だから一ヶ月もやし生活を送ってやっとの想いでプレゼント出来た。(感動ポイント3)
過程、と書きたいところだが、それは不正解。
感動を生むためにはそこに込められた『想い』が大切である。
『喜ぶ顔が見たい』
プレゼントの本質はここにある。
分かったらそのアクセサリーは今すぐに投げ捨てて、
もっと君らしい、素敵なプレゼントを用意しよう。
笑顔を金で買うのは最終手段だ。
……。
ああ、
脚本家を目指していて良かった。
今日はとても大切なことを皆さんにお伝えすることが出来たような気がする。
それを踏まえた感動のラスト、15番。
1~15まで続くストーリーの、大トリを務める感動のラストシーンだ。
アマギフ(使用済み)ふろゆサイン付バースデーカード
渡してボコボコに殴られたのは後日談である。
ドラマは共感と理解があって成立する。
覚えておくように。
前記事に引き続き、ふろゆ主催の企画へのエントリーを受け付けております。
次回のテレ朝新人シナリオコンクールに向けた執筆企画です。
ご興味ある方は是非どうぞ。
--一つだけ言わせて欲しい--
現在、数年前のふろゆ作品(シナリオ)にたくさんのアクセスを頂いております。
ありがとうございます。
大変喜ばしいのですが、一次落ちちくしょおおお!!と若かりし頃にブチギレて載せた作品なため、
今はもう少しだけ
上手い、
面白い、
素敵!!
といった具合に筆力は上がっているかと思われます。
作家としての覚醒は、今年済ませました。
なのであの、その、
あれ参考にしないでえええええ!!!
ってことが言いたい。
もう少しバージョンアップしているんです。
あれ書いたのふろゆVer0.8なんで……。
今はふろゆVer2.0です。
もう少し講評会では使い物になります。
……新作載せなくてごめんなさい。
参考までに。
今は一次抜け安定くらいの筆力です。
(2022年テレ朝、NHK、ヤンシナ、応募作品一次全勝)
奇跡的に今年、小さなコンクールでは最終審査まで進めました。
来年は大手二次抜け、どこかで大賞を目指し、がんばります。
少なくとも落ちてブチギレることはなくなりました。
これだけでも目覚ましい成長だと思います。成長してる……と思いたい。
てか、
僕以外にもメンバーいるからね!
新企画の記事の反響も、普段の2.5~3倍あります。
ありがたいです。感謝感謝。