雑記 脚本の技術

第30回ヤングシナリオ大賞への抱負

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こんばんは。

久々の更新です。

更新が遅くなってすみません。月末まではこの調子だと思います。

というのも、

第30回フジテレビヤングシナリオ大賞

これを書きたい。そして出したい。

締切は2/28までなので2月はべらぼうに忙しい。

僕の夢のため、そしてこのブログの将来のため、

更新が滞ること、お許しくださいませ。←使い方あってるんかな

 

このヤングシナリオ大賞は

・一人何作品でも出せるコンクール(意外と珍しい)

・映像化がほぼ約束されている

・他コンクールと比べプロの排出率が高い(次の仕事に繋がり易い気がする)

と、僕みたいな脚本家志望の人間にとって神様の様なコンクールです。

その分、倍率もものすごく高く、例年1500作品くらいは応募されています。

この頂点に立つ。

考え方の問題なのですが、

1500人の中で1位、つまり大賞を取る確率は単純に1/1500ですが、

1500作品の中で1位だったら書き方一つだけでもだいぶ有利にすることができます。

このコンクールでは書式が分からない人が10作品出しても頭数に、プロ顔負けの腕を持ってる人が10作品出しても頭数になります。

それが他のコンクールにはないヤングシナリオ大賞の面白いところです。

つまり出す作品のアベレージが高ければ高いほど、

目に付きやすい。名前を憶えてもらいやすい

そして大賞を取り易い

噛み砕いて説明します。

コンクールは「運」なんて言葉、色んなところで聞きますが運の確率を上げる方法っていったいなんでしょう?

簡単です。

当選くじならくじを買い占める。

これです。母数のほとんどを自分が占めればいいんです。つまり

ヤングシナリオ大賞なら何本も出す。

バカげた話、例年1500作品近く届くことは分かっているので

何なら自分一人で1500作品出せばいい。(これができるヤングシナリオ大賞はすごい)

それだけで1/2です。

パーセンテージで50%。

一次審査の結果発表時、ずらーっと半分近く自分の名前で埋まっている。

そんな景色見てみたい。自分の名前で想像するだけでわくわくしてしまいますね。他の応募者は戦意喪失間違いなしです。

そこに作家の腕が加味されるわけですから、(書ける人ならば)確率は更に上がっていきます。

審査員の好みと合わなかったと渾身の1作品を落とされても

(何度も書きますが書ける人であれば)予備弾数は山ほどあるので受賞なしなんてこともあまりないわけです。

つまりです。

このヤングシナリオ大賞は、

脚本家志望なら自分の腕の集大成を見せる最大のチャンス。

このヤングシナリオ大賞に全力を出せ

温めていた案を全て吐ききってでも書ききった方がいいです。

出せるならいっぱい出した方が良い。勿論クオリティを最大限まで上げて。

このクオリティを最大限まで上げるってのが難しいんですけどね。

 

 

僕は原稿を一日に「20×20」で40枚くらいは書くことができます。

※構想に1か月2か月、平気で使うので作品を量産できるわけではない。

40枚って書くとあれですが、

構想、箱書き、全体のイメージまで終わってしまっていれば多分誰でも可能だと思います。

そして出来上がった作品を練り直す。

削って書き足して、そして削る。

僕はこの練り直しで頭がオーバーヒートします。

僕にとって脚本を書いていて一番やりがいがある大好きな行程ではあるのですが、

一番頭を使う行程でもある。たまに熱が出ます。

このシーン長くないか?とか分かり辛くないか?とか思って、

煮詰めて書いたシーンや考えた台詞を消していく。書き直す。

消して、書き直す。

そうやっていると時間が平気で飛んでいきます。

1シーンのことを深夜から考えて気づけば夕方。これはつい先日のことです。18時間くらいだったかな。

こんなことをやっていたら1500作品出すなんて到底無理。

5作品だって難しい。

前回の29回ヤングシナリオ大賞で一次に7作品残っている人がいました。

最終では惜しくも佳作だったのですが、一次(上位20%)のクオリティを7作品。

これってかなり凄いことです。僕の個人的感想ですが凄さで言えば大賞より凄い。作品は大賞が一番面白かったと思います。

このことからヤンシナでは求める人材は仮に凄さが同等だとしても、

アベレージヒッターよりもホームランバッター、持久力よりも爆発力が求められていることが分かります。

前述したことを否定することになるわけですが、大賞を取るためには数出すことが全てじゃないってことです。

自分の全力、クオリティを高めた1作品だけを出す。それも正解です。

前述は棘がある言い方になってしまいますが落ちて「運だ運だ」と言っている暇や自信があるならば筆を動かして1500作品くらい応募しろと言っているわけです。

そんな僕は2作品、できれば3作品は出したいなぁと思って頑張っています。

2作品で恐らく限界なのですが、限界を越えたら3作品書くつもりです。

現状は1作品はほぼできていて残りは構想まで済んでいるのであとは形にするだけ。

特に今書いている1作品目、気持ちこれに全力をかけています。

僕の書く作品は、

毎度「教本通りの作品」「教科書に載ってそう」と見てくれた友人には言われていて、

既視感があったり全体的に綺麗過ぎたり、変にまとまり過ぎていたりなんですよね。

これが自分でも持ち味だと思っていて、そんな自分の作品が好きだったりもして、

前回のテレ朝のコンクールの時には自分の書きたい全てをぶつけました。

新鮮さがなくて既視感があっても共感してもらえれば人の心は動くんだ

そんな思いでコンクールの意に沿わないであろうことを理解した上で書き上げました。

コンクールを勝ち上がる上で戦略は必要です。

時代や作品にはニーズがありますから。

ですが情に負けました。

今までのスタイルを通したい!

絶対これで評価されてやる!

計算あっての創作ではない!

と自分に言い聞かせていました。

青二才ですね。年を取ったら逆行するのか同じ様になりますが、我を通す

最も嫌われるタイプかもしれません。

ですがやることに意味があったのでこれでテレ朝に落ちても悔いはないです。

どこまでいけるかな。※勿論本人は大賞を取る気で出しています。

ただこんなことを言っていますが「教本通りの作品」。

これ、実はすごくコンプレックスなんですよね。

自分の作風の好きなところだし大切にしたいところではあるんですが、

落ちた時の言い訳になってしまいます。

人は言い訳の数だけ成長が止まりますからね。(運も言い訳の一つです)

教本通り。自分はそのつもりじゃなくても見てくれる人は違う。

指摘されると言い返せない。これがめちゃくちゃ悔しい。

一度書き終えた後にそれを斬新なものにしようと改稿しちゃうと全く別の作品になってしまいます。

綺麗過ぎると、変にまとまっていると、教科書通りだと、特に。

全て僕の作品の特徴です。

だから僕の場合は書き始めの段階である程度覚悟を持つ必要がある。

ぶっとんだ作品を書くぞー!って。

なので今回のヤングシナリオ大賞に向けた今作は「チャレンジ精神」を持って

今までにないようなアイデアを全力でぶつけようと書いています。テレ朝を出した後に宣言した気もする。

脚本家には努力は勿論ですが、時に自分を曲げてでも大賞を取る。

そういった器用さも必要なのかなぁって。

意固地になってどつぼにハマるのだけは避けたいです。

何しろプロになるには時間がない。(個人的な事情ですが)

ちなみに参考になるかは分かりませんが、

こういった試み(作風を変えてみる)、やってみると意外と悪くなかったです。

今までと方向性は違うし以前と比べて決して楽ではないけれど、楽しいと思える自分もいる。

新しい可能性が見えてくるし、作品作りの視点が変わったり増えたり。

『落ちたら「教科書通りが悪かったな」なんて言いたくない』

そんな考えから始めたチャレンジだったけれど、これはこれで良かったのかなと今では思っています。

 

今書いている1作品目は構想している3作品の中でぶっ飛び具合は随一で、

判断基準が僕の感性だけだけど、上手くまとめれば絶対面白いと思う。

これに力を入れていきたい。

書きたいことはプロになってから工夫して作品に入れ込んでいけばいい。

映像化で表現したいことは今作が仮に大賞を取ったとしても実現はできないけれど、

回り道でも良いかなって最近は思っています。

大賞取っても一発屋で終わるつもりは更々ないという覚悟の上で、

プロになる。

まずは一本。

 


 

昨日は節分でしたね。節分と言えば恵方巻き!

 

僕も恵方巻きを食べました。フクロウはあれです。可愛さアピールです。

恵方巻きの七つの具材は七福神を見立てているらしいですね。知らなんだ。

願い事を七福神に願うってことなのかな。

ちなみに願い事は、

”テレ朝大賞andヤンシナ大賞のW受賞”

絵馬に願った時のあの純粋な気持ちはどこかに飛んでいき願い事は欲張り満点。

コンクール締切が近い間は穏やかになれませんね。

食べている途中で具材が2種ほど落ちたので、これは欲張った罰なんでしょう。

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