脚本の技術 思い出

【第3回】5枚シナリオ「ラブホテル初めてなんですか?」

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第三回のテーマは「いつもの人」


 

今シナリオを教えている高校生は話を聞いてみると、どこか大人を感じるシナリオが好きっぽい。

なるほど。

僕も高校生の頃は大人に憧れていたなあ。

無理してまずいコーヒーを飲んで背伸びをしたっけ。

今でもコーヒーまずいけど。

だからその気持ち、すーっごく分かるよ。

ふむ。そうか。

期待に応えねばならないな。

湧き上がる使命感。

書かねばならぬ、書かねばならぬのだ。

 

"見せてやるよ!大人のシナリオってやつを"

 

で、出来上がった今作。

 

大人過ぎるZE☆

 

フォント色がピンクということ、そしてこの記事のタイトル。

それで今作の5枚シナリオの内容は察してほしい。

 

 

エッチな話がマジで無理って人はこの先は読まないでくださいね。

R指定は許される内容な気もするけれど。

※ジャンルはエロではなくコメディです。

 


 

 

おい、ふろゆどうした!?

 

と心配されるくらいの作品を書け。というのは何だろう。

こういうことを言っているわけではないのは分かっている。

 

実は殻を破ったと自信満々で書き上げた前作の5枚シナリオ「これが常識」。

あれを友人こと"シナリオの天才君"が読んだ後、

前半は良かった。でもオチはふろゆらしさが悪い意味で出たねー

というノックアウトパンチを食らった。

やはり、綺麗にまとめようとするのは僕の悪い癖みたいだ。

あの作品で殻を破ったはずが、まだまだ引き篭もりのまま……。

おまけに、

いっそ枚数オーバーシナリオを載せて、ブログの読者にボロクソ言われるくらいのことをしろ

と言う意味不明なアドバイスまで食らった。

 

そんなの出来るわけないでしょーーがああああ!!!

 

そんなモン書いた日には非難殺到、罵詈雑言が怖くてもうブログのコメント欄が見れねーよ。

と、こんなことを頑として思う時点で僕は殻を破れていないのだろうな。

そんな心臓に毛が生えたような作家さん、本当にいるんスか!?

 

やはりこれは性格柄、なかなか直せないものなのである。

 

これから少しずつでも殻を破っていきたい。

 

 

課題のテーマ。

「いつもの人」

は課題を貰った時、

いつも近くにいる人いつも何かを行っている人、もしくは、いつもお店に来る常連さん

みたいなニュアンスが強いのかなぁと思った。

 

だからこの"いつも"をどれだけ変わったもの、面白いものに出来るかがプロット段階では勝負だと思う。

 

で、僕は常連さんの切り口で書いてみようかなぁと思ったんだけど、

「店員さんを主人公に、常連さんのいつもを解明する」では普通すぎて面白くない。

そこで、

「もしかしてこいつ常連か?」と思わせる素振りを客同士でさせるの面白くね?

というところまで派生。

今回の5枚シナリオシリーズではピンク要素のある話をどこかで一作は書きたいと思っていて、

もうここしかねーな。と、そっち方面で構想を練ったらスラスラっと起承転結まで思いついて完成。

思いついたら一直線だった。

 

ただ、書き終えた作品を読んで思うけど、

「いつもの人」という課題テーマから求められる作品とは、ズレている気もするんだよね。

ま、サスペンスにラブコメを送るよりはマシだろう。

大丈夫大丈夫。

 

テーマを決めて5枚シナリオシリーズを書いている僕が言うのもなんだけど、

結局さ、「コレ書きてえ!」って思った作品が一番なのかなーって思います。

創作は熱量が何よりも大事。

課題テーマなんて制約でしかないからね。

制約はない方がシナリオは面白くなるでしょ!

今作を書いてみて、

テレ朝の新人シナリオコンクールはテーマを限定することで逆に発想が広がるのを狙っていたのかなって思った。

別視点から面白い作品を生み出させるみたいな。

力技と言う名の別のアプローチ方法を試しているのかなーって。

 

今作、友人が言ったように枚数を超えることは出来なかったけれど、

そういう観点から見ればある意味では殻を破れたのかなって思ってる。

テーマを湾曲して

 

自分勝手に書いたった!!笑

 

5枚シナリオ「いつもの人」脚本猫柳ふろゆ

 

PDFはコチラ

 

ので、言い訳は山程ある。

 


 

記事の最後に、一つだけ真面目な言い訳を書かせてほしい。

これはきちんと書いておかないといけない気がする。

僕が今作をこのような作風で書いたのは、

僕が高校生相手にセクハラまがいのことをしたかったわけではない

これをハッキリと皆さんに伝えておきたかった。

広義としての"大人のシナリオ"を面白おかしく、狭義の意味でわざと捉えて今作は書いたと冒頭に書いたけれど、

今作は「教えている子の参考になるかなぁ」と思って書き始めた。というのが真実。

だから、

 

その子のこれまでの作品や今までのやり取りを全て受けて至った決断

 

これを皆さんには留意しておいて欲しい。

ブログだからと事実を脚色して書きはしたけれど、

僕も誠心誠意真剣に向き合って教えているつもりなので、

シナリオ自体は大真面目に読んでコメントをいただけると幸いです。

 

あ、でもこういう作品を書いたのは嫌々ではなく、

『構想した上で僕が書きたくなった』というのは勿論ちゃんとあります。

そっちは言い訳しない。

 

言い訳がしたいのかしたくないのかよく分からない内容になってしまったけれど、

 

よろしくお願いします。

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