※今日はシナリオに全く関係ない日記のような話です。
最近センチメンタルな日々が続いております。
と言うのも、生産性の全くないことではあるのですが、自分の友人遍歴について考えてみたわけです。
今現在、僕が本当に信頼している友人はたったの一人です。
みなさんはどれくらいいますか?
この友人には何でも気兼ねなく相談できるし、お互いに最低限の気遣いだってできる。
よく一緒に遊ぶし、時間をいくら共有しても全く飽きない。
そんな友だちが僕にもたくさんいた気がするのですが、気づけば一人になってしまいました。
その唯一の友人にも最近になって彼女が出来たようで、ここんとこ寂しいなぁと。
「僕はなぜ友人が一人になってしまったのか」そんなことを思って今回のブログに至ります。
僕は人付き合いが苦手だ。
と言っても初対面の人と気兼ねなく話せるし、それなりに取り繕うことはできます。
ただ、その関係が”友人”となってしまうと、すごく深い関係を望んでしまう。
だから正確には”広くて浅い友人関係”が苦手なんです。
基本的に「友人=深いもの」なんですよね。
僕はあまり出来た人間じゃないから、基本的に人の悪いところばかりを見つけてしまいます。
悪いところを見て、
「こいつとは友達になれないなぁ」
なんて思うことだってあります。
そんな悪いところの種類には色々あります。
例えば、
約束を守れないとかのマインドの部分や、
食べ方が汚いとか知識に疎いとかの教養の部分とか。
そこには人それぞれ、友人としての許容範囲ってものが存在します。
でもそんなこと関係なしに友だちって一緒に居て楽しかったりするといつの間にかなっているものなんですよね。
だから悪いとこを先に見つけてしまう僕の場合は、
”僕が彼を友だちって思ったら、悪い部分を許容している友だち”に自動的になっているわけです。
悪い部分を含めて好き。
何だか”彼氏彼女”みたいですね。
ただそういった関係性を保っている中で、
時に友人に対して自分の許容範囲外、すごく悪いとこを後から見つけてしまうことがあるんです。
”直して欲しい”
そう友人だからこそ心から思ってアドバイスをする。
これって間違っていることなんでしょうか。
ただ結果として、これで友情が何度もぶっ壊れてきました。
その度に悪いところを許容できなかった自分に自己嫌悪をしてしまうんです。
文字だけじゃ分かり辛いと思いますので、一つ実体験を挙げさせてください。
※多少フェイクを混ぜますが、ほぼ実体験です。
大学時代、僕にはいつも一緒にいる友人が2人いました。
分かり易く、片方をS、片方をTと呼ぶことにします。
彼らとは4年間ずっと一緒に学食でお昼を食べていて、休日も一緒に遊びに行くくらい仲の良い友人関係でした。
4年生の秋、Sが失恋をしたんです。
Sにとって大学生活で出来た初彼女だったこともあり、フラれて自暴自棄になったSは、
「同じゼミ内の可愛い女の子を手当たり次第、某メッセージアプリL○NEを用いてご飯に誘って彼女を作る」と言い始めたんです。
彼女がいなくなってしまい、相当寂しくなってしまったんでしょう。気持ちは分からないでもないです。初恋は特に。
ただ、ゼミ内でのSは比較的大人しい方だと聞いていたので、そんなことをした日には周りはそのギャップにドン引き間違いなしです。
L○NEを用いてひっそりと行っているとはいえ、やっていることは無作為なナンパそのものですからね。
それに、相手は女子大学生です。
「この間さぁ。Sにご飯に誘われてー」
からの
「え?私も誘われたんだけど……」の一声で秘密ダムは崩落。女子ネットワークによりゼミ中に彼の行動は広まり、Sの居場所はなくなってしまうことが容易に想像が出来ました。
しかしSはフラれたショックもあり、そうなることが全く想像できない精神状態だったんです。
僕はSを止めることにしました。
友人だからこそ、こういう時に制止してあげるべきだと思ったからです。
具体的にはやんわりとSに「やめておけ」と伝えたんです。
そんな時、TはSにこう言いました。
「お前ならイケメンだしいけるよ。いけるいける。余裕で彼女ゲットじゃん」
Tの本意は今の僕にも分かりません。
本心で言っているのか、面白いもの見たさで言っているのか。
もしも後者で言っているのなら、それはTの悪意そのものです。
ですがL○NEナンパ計画を立案し既に前屈み状態だったSはTに背中を押され、
いとも簡単に「だよなぁ」と納得し、実際に行動に移そうとしたんです。
僕はこのままじゃまずいと、今度はオブラートに包まず、
「お前じゃ無理だからやめろ。ゼミ内に居場所がなくなんぞ」
と強く言ったんです。
この発言を受けてSは僕に対してぶちギレました。
そして、僕らの友情はこの喧嘩で壊れました。
SにとってTは終始味方で僕は敵でした。
その後、人づてに聞いた話ですがゼミ内でSの居場所はなくなり、ゼミ生全員参加の卒業旅行にもSは来なかったそうです。
僕の判断は間違っていたのでしょうか。
この件に関しては今でも間違っていなかったと思っています。
でも正解はきっとTの行動だったんじゃないかって、後悔をしているのもまた事実。
実際に友人を失っているのは僕の方ですから……。
これがそれこそドラマなら、きっとこの後に誤解が解けて僕らは再び友人関係に戻れたでしょう。
でも現実は……。
こんなことの繰り返しなんです。それで気づけば友人が一人だけ。
正直、後悔だらけの友人遍歴です。
別れって痛みを伴うって言うけれど、辛いなんてものじゃないですね。
「別れるくらいなら出会わない方が良い」を地で体感していくスタイル。
僕は寂しがり屋なんで実際は無理なんですけど。
間違ったことをしたつもりはないと思ってはいるけれど、後悔はめちゃくちゃしている。そんなことばかりです。
後悔ばかりだからこそ、そうやって失ってきた友人たちやそれに伴った自分の行動を肯定したいがために、出来る限り自分に正直に生きようと日々、心がけています。
友人には何でも言おうと思うし、含みを持たせた言い方だってしないようにしています。
なぜなら自分の立ち振る舞いが際どいことで誤解を生みたくないから。
どうせ嫌われるなら自分の根幹を嫌って欲しい。
だから社交辞令も日常においてほとんど言いません。
「今度ご飯行こうねー」の他意を全員が全員、汲み取れるとは限らないことを僕は知っているから。
こういう点では、日本語ってすごく難しいです。
同じ別れの社交辞令でも、Have a nice day!なら分かるのに、今度ご飯行こうねーだと急に難易度が上がります。
ブログでもできるだけ自分を曝け出して何でも正直に書いています。
僕の陳腐な文章力で書かれたブログを色んな人が見て共感してくれるのは、きっとそういうとこもあるのかなぁって思っていたりします。
その点は自分のこんな面倒くさい性格に感謝ですね。
いつもコメントありがとうございます。元気貰ってます。文章力は後から付いてくる!……はず。
この性格を無理矢理シナリオの話に繋げるなら、
シナリオにもそういう性格の影響って出てきたりするんですよね。
僕のような人間は、直情的なドラマとか、真に迫りそうなシーンとか、
そういうものが書けそうな感じがしません?
根拠は一つもないんですけどね。自信の一つだったりします。
こんなのが自信って相当格好悪いですよね。実際書けるとは限りませんし。
ただ良いことばかりじゃないんですよ。
シナリオって現状、含みを持たせた言い方や行動、小道具を用いた心理描写とかそういうのってすごく技術点が高いじゃないですか。
「ああ、ここでこの子が人形持っているの上手いなぁ」とか
「あの台詞は今のこれに繋がってくるわけかぁ」とかそういう感想が出てくるやつです。
そういうのを書くのはすごく苦手で難しいです。
この点は今の環境だと不利なのかなぁと思っています。
ただあれってパズルのピースがはまって気持ちいいみたいな、どんでん返しドラマのラストで感じる気持ち良さに似てますよね。
それって分かる人にはすごく大きな興奮を与えることができる反面、気づいてもらえないと全く意味がないものなんです。
少なからず気づけない人っていますからね。
ドラマを見た後「え?あれって結局どういうこと?」みたいな感想を言う人がいますよね。
それってすごく勿体ない。
だから僕はどんでん返しドラマのような、そういう部分を主目的にむしろ楽しんで欲しいみたいな作品以外はあまり書かない方が良いんじゃないかなって勝手に思っているんですけど、コンクールでは絶対好かれそうな技術ではあるんですよね。
その辺りのジレンマに苦しみますね。
この持て余している感じもまた好きなんですけど。
いや、僕は全く使えませんよ。知識だけ……苦笑
まぁね。
長くなってしまって結局何が言いたいかって言いますと、
最近友だちに彼女が出来ていよいよ寂しくなってきたなちくしょうってことです。
ちなみに友人に彼女が出来たかどうかは本人からは直接聞いていません。
でも絶対に彼女はいます。
平日はだいたい空いてるくせに週末はいつも「予定あるわ、すまん」って断ってきますからね。深夜からならokってどういうことだよ。
僕に彼女ができたことを言わないのは、恐らく気を使っているんだと考えています。
そういうしょーもないとこで無駄に気を使うのが僕の友人です。
隠せてねーんだよ!!怒