雑記

死刑宣告から救われ囚われるもの

投稿日:

つらい


 

もし自分が大罪を犯していたとして後の裁判で、

 

「判決を言い渡す。お前は、死刑だ」

 

そう言われた時の心境って、

辛くて死にたくなるはず

きっとそうだ。

でも死刑とは文字通り他者より殺されることだから、先に言った「死にたくなる」といった願いは後々何もしなくても実行されるわけで、それは皮肉にも自分が一番理解していること。

それなら希望を叶えてくれる死刑制度とはある意味で業を負った者への最大級の救済ではないのだろうか。

そんな狂ったサイコパスよろしくふろゆです。

どうも、おはようございます。


 

僕はだいたい週に一回、うなされて目が覚める。

過去のトラウマってやつからだ。

これには僕自身の後悔が大いに含まれていて、起きたら何というか、死刑宣告を受けたばかりの囚人のような気持ちになる。

つまりは、

「辛くて死にたくなる」

わけだ。

同じ夢、同じ人間、同じ後悔。

ぐるぐるぐるぐる。

 

あの時の僕は何をすれば正解だったのだろうか

 

今でもその答えが見つけられずにいる。

 

そう次の文で言えたら格好良い。

黄昏の帳に落ちて悲劇の主人公として盛大に振る舞いたい。

僕はなんて不幸なんだ、みんな慰めてくれと。

しかし現実は、

 

答えは分かっていた

 

というのだから皮肉である。

分かっていて出来なかった。

これが僕の現実なのである。

ではなぜ出来なかったのか。

 

それが分からない

 

あれからもう十年以上だ。

すごく簡単なことだったのに出来なかった。

簡単な、たった一言が言えなかった。

その一言が言えなかったばっかりにずっと後ろ向きの人生を歩んでいる。

僕は一生この後悔とトラウマを引きずって生きていくのだろうなと夢を見る度に思う。

でもトラウマは忘れられないほどのものだからトラウマで、後悔は同時に強烈な思い出でもある。

なんというか、負債なのは間違いないのだけどかけがえのない、

宝物でもあるのだ

なんならこのトラウマがなければ僕は今、シナリオを描いていない。

あの頃やらかした事実があったから、今の人間関係や将来の展望、人生の目的を持つことが出来ていると断言できる。

 

脚本家になって有名人になりたい

 

そんな動機を主に持ってプロを志す人間を僕は見下している。

承認欲求と顕示欲にまみれた愚かなやつめと思っている。

こいつらは須らく現代が生んだSNSモンスターだ。

ミジンコが去勢を張ったって何も得られやしない。ミジンコはミジンコなのだから。

正直言って滑稽だ。見るに堪えない。

でも僕自身、脚本家として名が売れたら

「あの頃のふろゆは元気にやっている」

そんなメッセージが当時のトラウマや後悔に届くような気がして、

それを100%否定出来る立場にいないと言うか、だから否定しつつも僕も有名人になりたいという気持ちは確実にあって、何ならブログだっていつか届けばという思いも無きにしもあらずで。

……。

思い返すと自分の行動全てがその一点に帰着する。

きっと僕がこの業界から手を引く時はトラウマや後悔が払拭された時なのだろう。ありえないけども。

 

……。

 

 

ふと思った。

なぜこんな記事を書いているのだろう。

 

分からない

 

うなされて最悪の目覚めだったから衝動的に書いたのか。

ブルーな気持ちで、一人だけ不幸なのは嫌だとそれを伝播しようとしたのか。

情けない自分を公にして贖罪にでもしようというのか。

奇跡的な確率で当事者に読んでもらって罵倒されたかったのか。

 

分からない

 

「分からない」ことをやってしまう。

自分の行動原理をうまく噛み砕けない。

でも無性に描きたかったのだけは真実。

 

10年経たなければ最適解に辿り着くことが出来ない。

 

何も変わっちゃいない。

 

 

僕はあの頃から一歩も前進出来ていない。

 

ぐるぐるぐるぐる。


 

そんな後悔やトラウマこそシナリオやドラマに昇華すればいいじゃないか。

この業界にいる人なら口を揃えて言うだろう。

何度も試みようとしたんだ。でも無理だった。

これは当時のあの場所、あの時間、あの空気を知った人間にしか分からないものだと思うから。

でもそれはただの建前で、

本当は『コンクール』という場所で見ず知らずの他人に評価されることをとても恐れたから。

これがドラマに仕上がった時、作品は僕の生きた軌跡そのものとなる。

だから一次落ちした日にはもう、

 

辛くて死にたくなるはず

 

でも一次落ちするような人生。不思議とそれも悪くないと思う自分もいる。

これは間違いなくトラウマや後悔なんだけど、自分の中でずっと大切に持っていたいもので、

 

他人に分かってほしくない

 

僕だけが分かる。僕だけが持っていたい財産。

ずっとそうあって欲しい。

決してキラキラしたものじゃないけれど。

なんだろうねこの感覚。脚本家らしくないね。

 

 

元気してっかな。

 

僕は夏バテ気味だけど元気です。笑

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