シナリオの天才に改造されたい(他力本願)
ツイッターでスタジオブルーの公募を見つけてテンション上がった。
条件は、
・800字のプロット。
・冴えないサラリーマン×異星人の戦いの話。
以上だ。
この緩すぎる条件で、
ドラマを描かせてもらえるかもしれない
というね。
正直さ、
(映像化のない)コンクールの大賞よりすごくね??
いや、これに関しては人それぞれだと思うよ。
こういうことを書くと特に受賞者は気分が悪くなるかもしれない。
誤解がないように書いておくけど、僕はコンクールの賞が喉から手が出るほど欲しい。受賞者を羨ましいとさえ思うし尊敬もしている。
だからそこをサゲるつもりでは書いていない。
そこんとこよろしく。
結局さ、コンクールの大賞って『ドラマを描く』そのデビューのために目指しているわけじゃん。
賞は映像作品を描くための営業武器に過ぎないってのが大方の認識じゃない?
だから色々すっ飛ばして描かせてもらえる、これ以上の条件はない。
この公募の魅力ぱねえっす。そういうことが言いたい。
ドラマ描かせてくれえええい!!!
僕なんか
クレジットに名前が出なくて良いから描かせてくれよ。
とさえ思っている。
つまりこの公募、脚本家志望だったら本気でトライするっきゃないっしょ!!
ないっしょ!!
というわけで、レッツチャレンジ。
今回の公募は、異星人が出てくるという点でSFチックなものになる。
東映ホラーの次はSF。
最近の公募どーなっちゃってんの……。
色々新鮮過ぎて気持ちが若々しくなってきた気がする。
心は10代のよう。
800字は努力目標でひとまず置いておき、プロットを考える。
ここで大事なものは募集要項をまずチェック。
1.冴えないサラリーマン
2.異星人
3.戦う
この3つが大事。
ジャンル指定で『SFを描いてください』と書かれるよりも、こう書いてもらえた方が何を描けば良いか分かりやすいよね。
この公募ではそれぞれの
キャラクター
がクッソ大事。
ある程度脚本を擦ってきたら登場人物の魅力はシナリオに必須だと気づくわけだけど、
僕みたいなアイデア先行型は意識しないとすぐストーリー重視になっちゃうからここは要注意だね。
プロットも人物を追っていくよう書いていくのを意識。
でまあ、まずは1の『冴えないサラリーマン』を考えようかなと思うわけだけど。
ちょっと待って欲しい
異星人←これの存在
意外と厄介。
異星人って何でもアリのように思えて何でもアリじゃないんだよね。
なぜかと言うと
異星人指定
この意図を考えてしまうから。
つまり、異星人だからこそ描けるものをヨロシク!!という公募なわけでして……。
異星人と戦うということはつまり、対立構造になる。
だから、この異星人はシナリオ上では主人公のアンチテーゼとなるわけだ。
ここでペンを握って異星人の魅力を羅列してみて欲しい。
……。
つーか異星人知らんし。
映画の中の人間?だし。
そもそも会ったことねーし。
結論、魅力少ねえ!
だからこの数少ない異星人の魅力を先に決めてしまって、逆算してシナリオの魅力が最大になるような冴えないサラリーマン(主人公)を決定していくことが賢い。
ここでブログ読者のためだけに僕の秘密の作業を公開しよう。
ドラゴン桜でお馴染みメモリーツリーだ!!
『異星人』を中心に魅力をひたすら書き殴る。
魅力の先にはシナリオに載せる際の器(うつわ)ね。
赤い星は個人的に気に入った魅力である。
意外と少ないことが分かるだろう。
異星人オタクの人はもっと浮かぶかもしれないね。それもまた一興。
で、どんな異星人にしようかなーと心踊らせるわけなのだけど、
ここで
『戦う』
これも並列して考える必要がある。
戦うって何だ? 殺し合いか?
あなたが殺人狂でないのなら、ここで殺し合い一択……とはならないはずだ。
僕もそう。
『戦う』にしたって他にも色々ある。
それを洗い出す。
そのために役立つツールが一つある。
それは……
メモリーツリーだ!!
漢と書いてふろゆと読む。
使うツールはメモリーツリー一本。
何でも一つ極めればプロになれるって善逸から学んだ諸君も多いと思う。
霹靂一閃
『戦う』の画像は割愛するが、『戦う』に関してはなんと異星人より幅が狭い。
言わずもがなどういう戦い方をするかのオリジナリティは大事なのだけど、でもそんなの誰もが思っているだろうから、逆に凝らず殺し合いで描いた方がシンプルに面白いかも……とさえも思える。
ゲームのグノーシアみたいに異星人を一人紛れ込ませてバトロワをさせる……とか。
『今日は皆さんに、ちょっと殺し合いをしてもらいます』(映画バトルロワイヤルより)
この決り文句の後に、
『生徒の中に一人異星人が居て無双するんで、何とかやっつけてくださいね!』
みたいな?
ちょっと見てみたい。
でも、これじゃGANTZっぽさも出てくるな。
GANTZっぽい、バトロワっぽい、
そういうオマージュが許される公募なら良いけれど、新しい才能発掘なら避けた方が無難だよな、とは思う。
『戦う』をまず考えて、その後に『異星人』、『冴えないサラリーマン』、そして『(人としての)異星人』と肉付けしていくと良い作品になりそうな気がする。
ヒューマン路線で行くなら黒沢監督の『散歩する侵略者』のイメージが強い。
Amazonの評価はそこまで高くないけれど、僕は好きな作品。
シナリオ描いている人は好むんじゃないかなあ。
既存作品に引きずられるのは勿体ないと思うから、プロット描いた後にでも見たことなかった人は見てみてね。
ていうかさ、考えていて気づいたけども、
『突然異星人が現れる』
このシチュエーションってホラーそのままだよね。
リングの貞子も突然現れる未確認生物なわけで。
僕が
『貞子って実は異星人なんだよ。知ってた?』
とかデマ流してもまかり通りそうじゃん。
だからこの公募、オリジナリティという点においてホラー要素を混ぜてみるのも面白いと思うよ。
異星人ってテンプレに囚われず、ね。
恐れず描いてこ!!!
さて、これから橋田賞に取り掛かる。
ちなみに進捗は0ページである。
完成したぜーウッヒョー!!
と言う呟きを何件か見てそろそろ取り掛からねばと焦燥感に駆られているのは毎度のことである。
仲間の呟きを見て焦燥感で描き始める俺。
この構図を足を引っ張られているよう思えてしまうのは、僕の性格が悪いゆえなのだろう。
取り掛かりが遅いのを人のせいにするなと。
性根を洗剤で丸洗いしたい。こびりついて取れる気せんが。
知り合いの受賞は素直に喜べるけども、作品の完成までは喜べない男。
それがふろゆです。
どうぞよろしくお願い致します。