脚本の技術 思い出

生活の中心にWDRプロジェクトのあるひと月

投稿日:2022年7月18日

執筆漬け!


 

今月はWDRプロジェクト漬けの毎日です。

ちまたでは同じく今月〆切のジャンプシナリオ、来月〆の城戸賞など、

色んなコンクールの話題で持ち切りですが、僕はWDRプロジェクト一本でやっています。

というのも、例えばジャンプ。

漫画家になりたいと思ったことは今まで一度もなくて。

作品が映像化されて、役者さんが演じる

僕はここに重きを置いているんですよね。

脚本家になりたいという原動力は最初から今まで、ずっとそこにある。

だから応募の先が目指しているところと異なっている気がしちゃっていて。

作品が漫画になるというのはそれはそれで面白そうではあるんですけど、

時間や集中力にも限りがある。

功績の一つとして頑張れよと言われれば、まあそうなのかもしれないけれど。

僕自身マルチタスクが苦手なのでやはり取捨選択はせねばならないというのはあるんです。

WDRがあるので、泣く泣く断念です。

んで、

城戸賞。

これは2時間を一から描ける実力がない。

という理由が大きいです。

作品を描いていたら2時間になった。

みたいなことはよくあるんですけど、最初から2時間を目指して描くというのが難しい。

これは僕が個人的に思っていることなのですが、2時間ものは『魅力的な題材』と『重厚なドラマ』。

この二つに『綿密な取材』が相まってやっと良いものが描けるかなといった印象です。

これは『最高の2時間もの』を初めて描けた際に思ったことそのままです。

経験から一応話しています。テキトーではない。

これは1時間ものにも同じことが言えるのですが、

2時間ものは『超大作』までいかないと描く理由がないです。

〆切近いからやったるぜーと描き始めても満足いくものはほぼ生まれないんですね。

あくまで僕の場合は、です。

一部天才()なら分かりません。

すみません。

学べば学ぶほどに天才なんて言葉を使うのは軽薄と思ったのでこういう書き方をしております。

目指し始めた頃は憧れていましたけどね、天才。

もう一つ、〆切直前のお盆休みに『初盆なので実家に帰る』というのもあり、

こちらも泣く泣く。WDR終わった後、約10日で2時間もの。

無理無理無理無理。

なので、

 

WDRプロジェクト

 

これ一本です。

この公募に全身全霊を懸ける。

そんな決意のもと、今に至っております。

ブログ読者の方ならご存知の方も多いかもしれませんが、

実はこの公募に向けた『ガチ会』なるものを企画しておりまして。

今月頭から、いや、正確には始動はもう少し前からなのですが、

有志の方々を集めて週に1回原稿提出、5時間程の勉強会を開いています。

WDR企画自体がそういう趣旨で作品創りを目指す公募なので、もうこれ実質WDR予行演習的な。笑

メンバー全員、採用されたら即戦力です。めちゃWDRやってるんで。

その前に作品作風を認められる鬼門が待っているわけですが。

 

実は早くも勉強会3回目が終わったところです。

プロットで2回、原稿(初稿)で1回。

プロットに関しては初回で誰一人としてこのまま作品描いちゃいけねーわ。

という判断から、急遽2回目を同週に開きました。

既に計15時間超のWDR対策勉強会。

7月折り返しでこれ。時間が全てじゃないですけどね。濃度も半端ない。

企画して良かった。とても勉強になっております。

自分の作品の甘さを毎度痛感して、都度苦しむ勉強会。

講評会始まるーうおおお!!

っと会の前日は毎回楽しみと緊張から不眠状態に陥ります。

文字通り寿命削ってやっています。〆切前はいつもだけど。

まあ会自体はとても楽しくやっていますし、何一つ不満ないです。

主宰の進行力以外はね!!

 

講評が怖い!ってよくある感情なのかなーと思います。

絶賛だけされていたい。これは誰もが思うこと。

しかし人間、誰一人として完璧な人はいません。

プロ脚本家でさえ自作を練りまくる試行錯誤の毎日を送っているんです。

アマチュアの僕らが逃げ腰では、いつまで経ってもそこに辿り着けない。

向き合わないことには一向に良くならないので、いつも心して講評は聴いております。

聴く効く訊く

これがガチ会です。

 

これらの積み重ねもあり、遂にWDRという公募の解が見えてきました。

『続きが気になる』

 

その答えはあります

 

最初は全く分からなかったのだけど、分かれば展開もし易くなった。

ここにその解を書くのはメンバーの同意も必要かなと思いますので割愛します。

ただ『ある』とだけ言っておく。これもヒントだとは思うので。

ちなみに最初のプロット段階ではメンバーの誰一人としてちゃんと描けていませんでした。

3回目でやっと見えたというか。※他の描き方もあるかもしれない

もうこれだけでガチ会の意味があったなあと思えるくらいです。

最初のプロットのまま初稿で提出していたと考えたら恐ろしすぎる。

これは前回のガチ会の時にも思ったことで、初稿は本当に叩き台でしかない。

完璧など程遠い。『頑張った』と断言するには甘すぎる。

それを痛感させられます。『頑張った』は、この先にある。

そこを矯正出来るのがガチ会の良さの一つでもあるのかなと思います。

手探り状態からよくここまで来たなあ、と。

勉強会はそんな感じです。

順調にこと進んでます。

 

気になっている人もいるかなあと思ったので。

そういえば『ガチ会3期メンバーになりたいです』みたいな連絡が実は既に届いておりまして。

……早いよ。笑

そもそも3回目を行うかどうかは僕の完全な気まぐれによるものです。

企画した際はブログに書くので是非、その時に応募して頂けると嬉しく思います。

とはいえ、最終的にはメンバーバランスとスケジュール日程を踏まえて選ばせて頂くので、

そこはめぐり合わせも必要になるのかなあと思います。

 

【メンバーバランス】

 

WDR執筆時にも必要な考え方かもしれませんね。

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