雑記

ヒトについて考えている内にゴリラになりたいと思えるようになった

投稿日:2018年4月23日

「ヒト」とは何か。

脚本家はこれを常に追い求めていなければならない。もちろん脚本家志望も。

簡単に思いつくような答えで良ければ例えば、

頭が良いことだったり、優しさだったり、

七つの大罪とも呼ばれる罪を生まれながらにして持っていることだったり。

そんなところかな。

それをドラマという媒体に乗せて視聴者の方々に提供する。

「ヒト」とはこういうものなんだよ。って。

これが脚本家の仕事だと僕は思っている。なんて高慢な職業だ。

だから僕らは全力で「ヒト」について考え、探究していかなければならない。

時に答えが出ないと分かりきっている哲学的領域に足を踏み入れなきゃならない。

高慢な行為である以上、「ヒト」を誰よりも深く知っていなければ勤まらない職業だと思うから。

そんな誰でも知っている一見当たり前のことを今日は真剣に考えてみる。

 

「ヒト」とは何か。

例として挙げた答えは結局並の答えであって、

それをここで書いてもつまらない。

「ヒトの優しさとは―」なんて僕が書いてもね。

なので切り口を変えて考えてみる。

脚本も切り口を変えて書かなきゃ面白くならないからね。

普通じゃ駄目なんだ普通じゃ。

「ヒト」とは何か、「ヒト」とは……。

 

……「ヒト」ってなんなんだろう。

そう考えた時、「生き物」ってまず浮かんだ。

犬や猫、ライオンやキリン、虫や鳥、魚、蛇、そして人。

形は違えどみんな生き物。

僕ら人間は生物学的には「ヒト」のことをサル目ヒト科ヒト属に分類していて、

その学名を「ホモ・サピエンス」と名付けた。

なんかこう書くと「ヒト」って動物っぽい。

動物でいえば有名なのは、

ヒトとチンパンジーのDNAが99%一致するという話。

99%ってすごい。ほぼ100%だ。

そこでひらめきが降りてきた。

「ヒト」の起源を知りたいならチンパンジーを調べたら良いんじゃないだろうか。

チンパンジーは動物だ。ってことは本能の赴くままだ。

それなら「ヒト」の根本にあるヒトらしさがチンパンジーから垣間見ることが出来るのではないだろうか。

暴論かもしれない。いや、暴論だろう。

脚本家になりたい。良い脚本を書けるようになりたい。だからチンパンジーを調べる。

そんな脚本家はなかなかいないと思う。いないだろうから価値がある。大事なことだ。

今の段階で一つ分かったのは僕は研究者には向いていないだろうなということ。

斬新なものを生み出すために時に暴挙に出る必要があるという自論だけを糧にチンパンジーについて簡単に調べてみた。

・分かったこと

1.チンパンジーは頭が良い

2.チンパンジーは凶暴

3.チンパンジーにはヒエラルキーが存在する

知っている人は知っていることだろうけど、ちょっと掘り下げて書いてみます。

1番は「ヒト」に近いんだから当たり前だよね。

知能が高いから芸も出来るし、見たことない番組だけど志村動物園のパンくんみたいに人気者になれた。

ヒトみたいに道具だって使えるし簡単な計算だってできる。

2番は何となくそんなイメージはあったけど、今回知った驚くべきことはその凶暴性がDNAレベルで組み込まれていること。

芸が出来るほどに教育を受けて人に慣れたチンパンジーなら人を襲うことはないと思っていたけれど、

繁殖期になると個体差はほぼ関係なく凶暴性が増すらしい。パンくんはそれで志村動物園NGになったみたい。

この問題は3番にも関係があって、チンパンジーにもヒエラルキーが存在する。

だから飼っているチンパンジーであろうとヒエラルキーで下と見なされた人やチンパンジーはその凶暴性の餌食となってしまう。

パンくんはそれで暴れて……。

仮説だけど繁殖期になって「ヒト」と自分が違うと理解してしまった結果、凶暴になったのかもしれない。

そう考えるとパンくんも可哀想ではある。

まぁ飼われている例外は除くと大体のチンパンジーのヒエラルキーはチンパンジー間に存在する。

そこにはきっと腕力以外にも古株だからとか親だからとかチンパンジーの「社会」があるんだと思う。

でもね、僕ら人間からしてみれば、チンパンジー同士のヒエラルキーなんてくだらないですよ。

これを読んでそう思った人もいるはず。

同種で争って怪我をするんだよ。加減を知らないから死ぬことだってあるし。

それで同種間のヒエラルキーのてっぺんになって何があるって言うのか。

馬鹿みたい。

チンパンジーは知能こそあれど結局のところ畜生だなって思う。

じゃあ僕ら「ヒト」は?

……。

99%一致、恐ろしいですね。

似たような動物にゴリラがいる。

映画で有名なのはキングコング。

めちゃくちゃ暴れているイメージ。さぞや凶暴なんでしょう。

チンパンジーの凶暴性に驚いて、ゴリラはもっと過激なんじゃないかと興味本位でゴリラも調べてみた。

……。

・分かったこと

1.ゴリラは平和主義

2.ゴリラにはヒエラルキーがない

3.ゴリラは優しい

え?

僕らはゴリラだった!?!?

まず1番。平和主義。意外も意外。

その理由はゴリラは筋肉が凄すぎて自分や相手が本気を出したらどうなるか分かっている。

殴ったらやばいし殴られてもやばい。だから喧嘩をしない。

すごいよゴリラ!

ゴリラでもできるのに「ヒト」の中にはこれをできない人がいる。

言われたら嫌なことを人に言わない。とかね。僕も思い当たる節が。

最近の日本では思いやり精神も薄れてきているみたいだからこのゴリラマインドはすごく大事。

そして2番。ゴリラにはヒエラルキーがない。

ゴリラの世界は社会主義。ゴリラってストレスですぐに体調を崩して下痢になるみたい。

資本主義は日本人がゴリラ体質ならそもそも合ってないよね。もうね、下痢の毎日です。そういう意味ではチンパンジー的生き方が(以下略)

筋肉すごいけどメンタル豆腐。それがゴリラ。だから社会主義。何となく納得できる。

3番。優しい。

ゴリラは優しい。

平和主義ってのと似てるけど、ゴリラ以外の他種にも優しいからもう根本的に優しいんだと思う。

ゴリラの美談を見たことがある。たしか動画で見たかな。

動物園でゴリラが入っている見下ろし型の柵に人の子供が落ちた時にメスゴリラが助けてあげているやつ。

有名な動画だから動画サイトにあるんじゃないかな。

あのゴリラだけ優しいんかと思ってた。ゴリラさんごめんなさい。

 

こうやって書くとチンパンジーよりゴリラの方が人間っぽい。

と書くと人間様の傲慢なので、ゴリラの方が僕はあるべき姿だと思う。

中にはチンパンジーの方があるべき姿だと言う人もいるかもしれない。

現に僕が見る僕の周りの世界では業界や立場を問わず、ゴリラよりチンパンジー寄りの人が多いように思う。

もしかしたら普通に生きていたらDNAに従って自然とチンパンジーに寄っていってしまうのかもしれない。

環境だって資本主義だしヒエラルキーだって存在する。もちろんDNAも99%一致。

頭が良くても凶暴で、ヒエラルキーごときでお互いを傷つけ合ってしまうのは「ヒト」の定めなのかもしれない。

でもね、僕らが「動物」であるならば仕方ないことではあるけれど、

人間は生き方を選択できる生き物なんですよ。

学ぶ人、働く人、起業する人、脚本家を目指す人。

みんな生き方を選んで今ここにいる。

生き方は自分で選べるんだよ。

DNAに逆らってでも僕らはゴリラを選んで生きていきたいものです。

 

あれ?「ヒト」とは何かを書きたかったのによく分からない記事になってしまった。

結局さ、何が言いたいかって

 

リラなってこ!!

 


 

こんなブログを書いてしまったばっかりに映画「猿の惑星」を見たくなって急遽DVDを借りてきました。

この作品、「ヒト」の世界を風刺している作品みたいなんだよね。

今回書いた記事とちょっと関連があるのかな。

実は初視聴です。映画の有名どころ全然見てない……。

脚本家目指し始めてから触れ合えると思えばポジティブになれる!

シリーズいっぱいあったから面白かったら続編も借りてみよう。

ふろゆ
では、猿の惑星へ行ってきます。

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