雑記

【プロとの】プロデューサーさんと映画行ってきたッ!-Part2【出会い】

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この記事は前回の続きです。


 

映画の当日。

ヤンシナ作品を読めないくらい鬼忙しい日々が続いて、既にクタクタである。

でも、

行きたい!

僕の実力は未知数である。

未知と言うと可能性は無限大なんて捉え方も出来るけど、悪い意味じゃ結果が何も伴っていないとも言える。

他人が脚本家志望を見る時は後者で評価することがほとんどだろう。

だから、「熱意」だけでこの場に誘われるなんてアリエナイくらいラッキーなんだってことは僕でも分かる。

脚本家志望なら共感持てるはず。

 

クタクタだろうと行くしかねぇよな

 

身を粉にして向かっているはずなのに、僕は道中、どこか自信に溢れていた。

ラッキーと熱意。

それしか持ち合わせていないけれど、この二つが脚本家に一番必要なものなんじゃないかって思い始めてた。

だから、この二つを持ち合わせていた自分が誇らしかったんだと思う。

こうやって書いてみると、今までロジカルに考えシナリオを書いてきた自分は何だったのだろう。

面白さとは何か? それを表現するには? 伝えるにはどうすれば?

そんなことを年中考えてた日々を思い出すと悲しい涙流しながら笑えてきた。

当事者として垣間見ると、僕よりも書けない人でも僕よりラッキーな人がテレビでシナリオを書いていることはあるんだろうな、と思う。

そう思うとプロってなんなのだろう。

プロだからと一緒くたに尊敬は出来ないなと僕は思った。

 

 

見る映画は

「シティハンターTHEMOVIE 史上最香のミッション」。

海外での実写化らしい。

漫画の海外実写化かぁ。

ドラゴンボールのコスプレをしたおじさん達がかめはめ波を撃ち合っているどこかで見た1シーンを想像すると何か大体を察してしまう。

……。

いやいや、それでも今回のお誘いは超ありがたいこと。

全力で挑むのが筋。

ドラゴンボールのコスプレ波を見せつけられても尚、冷静に作品を分析しシナリオ書きらしい感想を言う、それくらいのアピールはせねば。

だから、シティハンターの単行本を購入して読む。映画の予告を何度も見る。制作秘話をネットで検索する。

くらいの準備は行って挑みました。

一応意図も書いておきます。

 

単行本……

原作との再現度の相違。というお決まりだけど絶対必要なところを確実に抑えておきたい。

 

映画の予告……

作品の世界観を見る前に植え付けておいてストーリーに集中して見たかった。

ネタバレサイトを読むのは新鮮な感覚で本編を見れなくなるのと、他人の感想に引きずられそうだからやめた。

自分の価値観から生まれた感想で評価が下がった方が心残りはない。

 

制作秘話を調べる……

プロデューサーさんが知らないウンチクを話せたら絶対面白いしウケるはず。僕自身も作品をより楽しめる。

 

といった感じ。

主演の人が監督と脚本をやっていて、「原作愛」が凄まじいという情報が一番興味深かったからそこを掘り下げたかな。

 

映画館に到着すると、プロデューサーさんの友だちの別のプロデューサーさんと女優さんも来ていました。

初回から飛ばしすぎじゃないですか!

僕シナリオ以外のこととなるとコミュ障っすよ!

そんな感情を抑えながら、人見知りしつつも

 

「あ、ふろゆです」

 

と、ペコペコ。挨拶だけは大事。社会人の常識ネ!

ここで気の利いたセリフをズバッと言える男に内心はなりたかったけど、「あ、ふろゆです」以外の語彙が思い浮かばないくらい緊張していた。

女優さんが綺麗な人で緊張していたのもある。

プロデューサー方々が話している傍らで、その話を聴きながらヘヘッと気持ち悪く笑っているボク。

ヘタレな主人公ばかりを書いている僕は、割と素直な物書きなんだと思う。

席に着く。

隣には誘ってくれたプロデューサーさん。

少しだけ話をした。

内容は緊張につき覚えていない。

 

館内が暗くなり、映画が始まる。

ヨッシャ。かめはめ波だろうと元気玉だろうとどんと来い。※見るのはシティハンターです。

 

……。

鑑賞後。

 

映画の感想は書かないと書いたけれど、

書きます。

 

想像以上に面白かった。

 

正直に言っちゃえば、絶賛して人に勧められるほど好きなテイストでもストーリーでもなかったけれど、

製作時の原作愛はかなり伝わる。

これだけはガチだと思う。

だからそれを知れるだけでも見る価値は十分あるなと思った。

海外の人が書いたとは思えない出来なんだよね。ただのコスプレ映画じゃなかった。

という話を熱く、映画を見終わった後のお食事会でお話してきました。(シーンぶっ飛びー!)

僕は食事会では女優さんのお話をずっと聞いていて、

なんだろう。

女優という人や職業に対してフワフワしたイメージを持っていたんだけど、

すっごいしっかりしているなって思った。女優としての考え方も仕事内容も。

ギャラに対する考え方なんかもハッキリとしていて、プロとしての活動がすごく遠くに感じたよ。

僕が脚本家を目指している理由に、

「プロの役者に自分の作品を演じてもらいたい」というのがあるんだけど、

こんな女優さんが演じてくれるならますますサイコーだなって思った。

世の中には色んな女優さんがいるけれど、どれだけ演技が上手でも、熱意やフィーリングの相性の方が遥かに大事だろうなと思う。

僕はやっぱり「熱意」だけが取り柄だから、役者さんも熱意のある人が好きなんだなって思った。

具体的には、

セリフを丸暗記して作品をササッとクランクアップ出来るビジネス寄りな役者さんよりも、

ビジネス的には非効率でも、役作りをしっかりして撮影に全力で挑むような役者さんが好き。

で、そんな彼ら彼女らの努力や活躍に応えられるようなシナリオ、つまりは役作りをしっかりと行えるキャラクター、ストーリーライン、共感性作り。

ここをもっと徹底して作品と向き合っていきたいなってこの日、心底思えた。

あれだけ悩んでいた作家性が、このたった一日で定まったというか、ボンヤリとしていた「面白い作品を書く」という目標が鮮明に、どうすれば良いか見えてきた気がしたんだよね。

プロデューサーさんはこれを意図してこの場に僕を呼んでくれたのかな?

考えすぎか……。

とまぁ、こんな感じで解散してきました。

 

 

めちゃくちゃ濃い時間だった。

プロの世界ってやっぱめちゃくちゃ面白いし魅力的だ。

最近だと芸人の宮下草薙の草薙さん。

草薙さんってすっごいコミュ障だった印象だったけど、最近すごく話せるようになってるよね。

これだけ魅力的な世界にいたらあれくらい変われるパワーが業界にあるんだと思う。

そりゃ大変だろうし嫌なことは勿論あるだろうけどね。

「全力で生きる」には申し分ない世界だと思うな。

やっぱり「憧れ」ちゃうな。プロ。

 

頑張ろう。

 


 

これがチャンスになるかどうかは正直、分からない。

今回は本当にただの映画鑑賞会&感想食事会って感じで、仕事の話は一切なかった。

でも、プロデューサーさんに誘ってもらえている現状はとてもありがたいことだと思う。

もしかしたらこの先、奇跡が起こって仕事を振ってくれるかもしれない。

僕は確実にその仕事を受けるだろうね。

そうなってくると晴れて僕もプロ入りデビューだ。

……。

でも、やっぱりコンクールのことが頭をよぎる。

コンクール受賞もある意味じゃ「運」の類なんだろうけど、僕がずっと求めていた「憧れ」なんだよね。

10年近くもコンクーラーをやっている人もいる中で、僕なんてまだまだ新人なんだろうけど、

「熱意」だけは誰にも負けない気概。

 

やっぱり受賞したい。

 

だからこの先も僕なりにシナリオと向き合っていくんだろうな。

きっとこの考えはいつまでも変わらない。

最近は"面白い"作品と言うと語弊があるように思える。

だから、

良い作品を書けるようになりたい。

そう思うね。

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