雑記

実際にあった「金貸して論法」のお話

投稿日:2019年10月14日

 

 

 

お金は人を幸せにするし、不幸にもする。


たまにいる、「お金があれば幸せ」だと断言する人。

僕はそうは思わない。

3回しか会ったことがない僕の父は、お金に困らない生活で、周囲にブイブイ言わせていた。

女をとっかえひっかえし、絶やすことはなかった。

どれだけ酷いことをされた女も「お金」があればすぐに戻ってきたし、完全に愛想を尽かした女も失ったら失ったで新たにすぐ女ができた。

残念なのは女ほど子供に執着をする親ではなく、糞親ゆえに僕は養子に出されたほどだった。

そんな父に人望などあるはずもなく、(収入源であった)祖母が亡くなり1年。

ほぼ全てのお金を使い果たし、あれだけ絶やすことのなかった女たちはいなくなった。

今は独りぼっち孤独に生きている。

肉親である僕は、そんな父の現在に対しては何の感情も持ち合わせていない。

この先は孤独死が関の山だろうし、哀れで自業自得だとさえ思っている。

きっと「お金」を持っていなければ、父はこんな未来に辿り着かなかったんじゃなかろうか。

他の家庭のように、僕は父を好きで尊敬の対象として見ていたのではなかろうか。

そう思うと、「お金」の魔力って凄まじいものなんだなと思う。

 

 


 

前回の記事の続き。

 

一度「苦手だな」と思ってしまった人との接し方について考えてみた。

これは人によって様々。

前回の記事で話したように、僕は人好きがゆえに落差で凹むタイプ。

で、人嫌いになる。

 

これはよくあることで、

そういった時に僕が友人に言われるのは、

「ふろゆは期待を裏切られた際に、チャンスを与えない」

ということ。

すごく分かる。自覚もある。

だから苦手な人には金輪際、可能な限り二度と接したくない。

そう思ってしまう。

「あ、コイツ無理だわ」と思ったらもうそれが一生尾を引く。

ありませんか?

それくらいの「無理だわ事件」が起こったら、相手にほぼ名誉挽回のチャンスは与えない。

いや、与えることができない。

僕からすれば相手の「負の行動」が脳裏から離れなくて、一生「そういうヤツ」というのを引きずって以降関わりが全く持てなくなってしまうのである。

 

最近あったケースを脚色して話させてほしい。

「金貸して」

と、言ってきた友人に、

「親友に"金貸して"は言えなくない?」

と以降、絶交した。

そんな体験の話である。

 

この対応に、皆はすごく冷たく感じるかもしれない。

でも、

友人「金貸して、困ってる」

ふろゆ「貸さない。金の貸し借りでお前との友情壊したくない」

この臭いセリフを真顔で親友にぶちかます。

羞恥を越えた友情が為せる技。

僕は最大限の譲歩を行っている。

この段階で僕としては失いそうな友人にワンチャンスの望みを懸けているつもりだ。

これで優しみが足りないなら認めよう。僕は冷たい人間である。

もう若干対応が上から目線なのは、僕らの友情は既に薄氷の上で成り立っているもので、薄氷を用意したのは友人、その氷をぶち割ろうとしているのが僕だからである。

ここで、

友人「わかった。ごめんな。確かにお前は友達だったわ」

と切り返すことができれば僕らの友情は再び氷河を形成することだろう。

でもそこで再び、

友人「いや、そんなんじゃ壊れねーよ。我友情不滅。貸してくれよ」

となったらもうオシマイなのである。

残念なことに9割9分9厘は後者に落ち着く。

 

こうなってしまった場合、

「金を貸しても友情が壊れる」

のは過去に金の貸し借りを行ったことのある人であれば想像が容易であろう。

以降、友人と金の貸し借りを行ったことがない人たちのための流れの紹介。

~返済日当日~

ふろゆ「お金返して」

友人「(返す)金がない」

ふろゆ「返して」

友人「うるせー○ね」

残念なことにここまでがテンプレである。

でも、

「金を貸さなくても逆ギレの末、友情は壊れる」

ため、八方塞がりな状況だ。

以降、想像力を掻き立てて書きたかった実際の流れ。

友人「金貸して、困ってる」

ふろゆ「貸さない。金の貸し借りでお前との友情壊したくない」

友人「いや、そんなんじゃ壊れねーよ。我友情不滅。貸してくれよ」

ふろゆ「ヤダ。そんなことより最近のゲームの新キャラが」

友人「お前ケチかよ。ハァ。もういいわ。じゃあな」

友情(完)

断言しよう。

この話の場合、「金」がどう移動するかだけがキーなのである。

友情は問いかけの段階でぶっ壊れている。

僕の返答云々は全く関係ないのだ。

 

 

「金貸して」≒「絶交しよう」

Q.E.D(証明完了)である。

これを「金貸して論法」と名して学会に提出しよう。

 

 

不思議なことにこれだけブチギレても、時が経ち、"友人として"帰ってくるのが彼らだったりする。

 

~「金貸して」事件の数週間後~

友人「この間は逆ギレして悪かったよ。すまんな^^」

ふろゆ「は?^^;」

こういうことが往々にしてある。

普通であれば、ここで「許せる人」が多いのだろう。

でも僕にとってコイツは一生「金貸してマン」だ。

僕の再三な説得を受けてなお、一瞬の感情だったとしても、

「友情<金を選んだヤツ」なのである。

もしくはそれさえも考えられないほどに、

「ロジカルじゃないヤツ」なのである。

そんな風に友人を見下している人間と、コイツは友達でいたいだろうか、

いや、僕がそもそも関係を続けることが出来るだろうか。

 

……。

 

ワンチャンスを与えるとは何なのか。

僕の欠点は一生直らないものだと思うし、直せないものなんだと思う。

 

お互いに欠陥だらけである。


 

ちなみに、同じような経験をした僕の弟は友人の申し出を断って同じようにキレられた後に、良心が傷んでお金を貸したらしい。人間出来てるな。

その額は50万。20代前半で、50万です。

懐でかすぎ問題。

見習いたい。

その友人の借金の原因はギャンブルで、学費を使い込んだとか何とか。

救いようがない。

でもさ、

友達に50万ってスゴくない?

 

僕が友人に求められた額は5万円でした。(断って友情終わりました)

 

憶測だけど、またギャンブルに消えるんだろうな。

ドラマのキャラなら必死こいて働いて返すんだろうけど、現実はそう甘くない。

 

貸すときはあげるつもりで貸すよね。

50万か。絶対真似できないわ……。

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