ブレインストーミング。
英語で書くとBrainstorming。
脳みそ嵐ing。
まず言わせてくれ。
ブレスト会に参加してきたぜっ!!
一度言ってみたかった。出来る脚本家みたいでしょ。
こういう横文字の名前が付いた会議、憧れません?
今回参加させていただいたのは、
脚本家志望のブレスト会。
わからない人に説明すると、
脚本家志望が集まって行う企画会議。
もっと噛み砕いて説明すると、
皆でプロット段階のシナリオを持ち寄って、
どうすればもっと面白くなるかをブレインストーミング(言いたい)、つまりアイデア交換をする会。
参加者は僕含めて6人。
よっしゃ、頑張るぞっ!
こういう会議に参加する時は下準備を念入りにしたい僕。
まず自分のプロットをしっかりと練る。
自分の力で出来る限りのアイデアを敷き詰めて、筋道通してしっかり書く。
なぜならブレスト会では自分では到底出せないアイデアが欲しいから。
だからプロットだろうと全力を尽くす。
書いて書いて、敷き詰める。
現状では、どこかパンチがない気がする。
よし、このパンチ部分をブレインスト(以下略)
そんなこんなでプロットが完成。
このままシナリオに起こしても良いくらいだけど、ブレスト会で更に化けるぜ、グヘヘヘヘ。
ヨッシャ。
その後は皆様から事前にいただいたプロットをチェック。
参考図書を読み直した後に、プロットを読み進める。
気づいたことや思いついたことはひたすらメモに書いていく……。
似た作品の傾向とは別のその作品らしさで提案を考えたり、
作品の良さを作者の意向に沿った形でより面白くドラマチックになるよう提案していきたい……。
そんなことをやっているとすぐにブレスト会当日!
早すぎィ!!
ブレスト会はビデオ通話での進行が行われました。
……。
……。
……。
勉強なり過ぎィ!!!
目からウロコとはまさにこのこと。
みんなきちんとブレストしてるううう!!!
かくいう僕は、
ここは~だと状況の必然性が弱く逃げ道もあるんで、もっと主人公を追い詰めるか~せざるを得ない動機が欲しいですね!
とか、
感情移入がもっと出来るように、アンチテーゼ的存在をもっとぶつけていった方が対比として映えませんか!
とか、
この設定ならこの要素に重点を置いたシナリオを見たいですね!
とか。
僕だけ堅すぎ問題。
枠に囚われているってこういうことを言うんだろうなって。
自己嫌悪ぱねえ。
ちなみに以下、皆さんのブレスト模様。
○ブレスト会議通話(夜)
Aさん「こういうのどうですかァ?」
Bさん「いいですね! 面白そう」
Cさん「じゃあそこから更にこういうのはー」
ブレスト会スゲェ!! スゲェよ!!
みんな発想が柔軟過ぎるんですけどおおおおお!!
人の作品のブレスト内容を聴いているだけで、スゴく面白い発想もあったりしてちょっと嫉妬したりする。笑
自分の無力さに毛根3000本逝ったわ。間違いなく。
ちなみに僕の書いたプロットに対する反応はですね……。
一人目の方が開口一番、
「このまま出しても良いんじゃないですかね?」
このセリフから僕は自分の過ちにマッハ5で気づいた。
しまった!!
ブレスト会で出すべきプロットは、フワフワした段階が理想。
敷き詰めたプロットなんてご法度。
皆の柔軟な発想が入り込む隙間をなくして何がブレストじゃ。
つまり、
ズルは良くない。
やっちまった……。
みんなゴメン。
まあそれでもそこは優しい皆さん。
ポンポンとアイデアを投げかけてくれました。
いやあ、やっぱりシナリオに真剣で博識で、何より良い人たちだわ本当に。
というわけで無事ブレスト会は終了。
僕が得た収穫は多かった。
けれど、僕が貢献できたという手応えがマジでない。
提出したプロットは敷き詰めていただけだし、発信したブレスト内容もどこか堅い。
唯一提供できたのは、やらかして溢れ出た冷や汗のみ。
(それさえもカメラの画質が悪くて見えない)
ヌウウウオオオアアアアアア!!!
次回またやりましょう!
リベンジさせてください!!!
お疲れさまでした!
進行の方、ありがとうございました!!
ブレスト会に参加した方もありがとうございました!
そして何より、お誘いいただき感謝です!!!
何度も書くけれど、こういう会議にお誘いいただけるのは本当に嬉しい。
シナリオって基本ぼっちで書くものだったから、なんと言うか。
救われる
ここまで言うと大げさなんだけど、似たような感情が湧いてくる。
何だろうな。
高校生の5枚シナリオの添削を始めた時も、
「なんで僕にシナリオを読んで欲しいなんて頼んできたんだろ?」って思いながらも、数ある脚本家志望の中から僕を選んでくれたことが嬉しかった。
だから自分の出来る範囲できちんとシナリオを教えてあげたいなって思えた。
僕は自分から歩み寄るのが苦手。
だけど向こうから手を差し伸べられるとどこか嬉しい。
返報性の原理。とはまた違う。
もっと温かいもの。うん。
乙女だわ僕。
お問い合わせからいただく応援激励メッセージ、
シナリオを読んで欲しい、教えて欲しいと頼み込んでくる学生諸君、
貴重な集まりの一員としてお誘いしてくださる方々、
そしていつも僕のシナリオ、ブログを読んでくださる心優しい人たち。
もう皆さんに感謝。
この出会いや関係性を築けたことが僕の歴史だし、幸運だと思っている。
僕は書かなくてはいけない
もうプロになる。
後ろに下がるつもりは微塵もない。大器晩成の宝毛だって生えた。
ヤンシナ落ちてもあの頃と違ってクヨクヨ凹んでいられないのは、
僕一人の夢ではなくなったから。
これは決してプレッシャーからではない。
自分がしたいから。そう強くありたいから。
心が全力で叫んでいるから。
ん。
なかなかドラマ的なセリフ。
やっぱり乙女だわ。