雑記

見下す人生より見上げる人生が格好良い

投稿日:2018年5月22日

私事ですが、最近は専ら転職サイトを眺めております。

このままでいいのかなぁなんて、ふと思っちゃって。

今いる環境自体に不満があるわけじゃないんです。

傍から見れば今のままでも良いんじゃないか、

変わる必要があるのかって思うような環境なのかもしれませんが、

全てを出し尽くして、

脚本家になりたいんです。

仕事って人生時間の1/3を使うって言うじゃないですか。

可能性と言う意味では伸び代がある20代に限ればあと少ししかない。

それってすごく勿体ない。

だからプロになる前から少しでもシナリオに携わる仕事をしていたいなって思ったんですよね。

やっちゃダメってルールはないんだし。

ただ、そこが到着地点だとは思っていなくてキャリアアップって言葉が適切かな。

プロになる前からある程度積んでいたい。

そんな風に思っちゃって。

ま、求人自体は少ないんですけどね。なれるかなぁくらいの気持ちでやってます。

それでも、やることに意味があるんです。

20代でそう思う人って脚本家志望でもあまりいないと思うんですよね。

やっぱりどこか線を引いているというか。保険というか。

それが普通です。賢い生き方だと思います。

昔の僕ならきっとそう決断したと思う。

それに、20代から人生を投げ打つ決断はすごく難しいです。

でも今はリスクを100も承知で、それくらい賭けたいし背負いたい。

むしろバカにされるような生き方が良い。

そうやって、脚本家を目指していきたいんです。

だって、

格好良いじゃないですか。

自己満足で完結するこの世界でプライドとか無価値に等しいものです。

僕が死んでも地球は回り続けますし。

『個』ってそれくらい小さい存在ですよ。

 

本人が見たら特定余裕なのかもしれないけれど、

僕が高校生の頃、仲の良かった親友がいました。

2個くらい上の先輩だったんですけど、先輩風とか全く吹かず気さくな人だったからか、僕はすごく懐いていたんです。

四六時中バカみたいに遊んで、色んなことを話して、時には将来の夢の話をしたりもして。

そんな彼の夢は『漫画家』でした。

絵を描くことが好きな人だったんですよね。何でも小学生の頃から毎日描いているとか。

遊びに誘った時も絵を描いてるから~なんて理由で断られたりしていました。

僕は当時、今みたいな夢は持っていなくて、

「漫画家目指してんのかー。すごいなー」

くらいにしか彼の夢について思っていませんでした。完全に他人事でした。

正直に言うと、心のどこかで、

「そんなに甘くないでしょ」

くらいの気持ちはあったように思います。

変に現実主義だったのか、それとも夢追い人をバカにしていたのかは今となっては分かりません。

ただ、「きっとなれない」。

そうは思っていたんですよね。この時点で親友失格ですね。

それから月日が立ち、

彼が大学4年生の頃、大手の商社に内定が決まったと報告がありました。

「大手かぁ、すごいなぁ。頑張れ―」と思ったのを覚えています。ここでも他人事でした。

頭は良かったし、コミュ力もあったし、話し上手だし、時間にも几帳面で、

大手の商社に入っても不思議じゃない人材だったので驚きはしませんでした。

でも3月頃に内定を辞退するって報告があったんです。

「就職前のインターンを終えてやっぱり(この生き方は)違うんじゃないかって思った」

と。

理由を聞いてみると

営業の成績をインターン生で順位付けする企業だったらしくて、

そこで1位の結果を出せて上司にめちゃくちゃ褒められて逆に吹っ切れたとのこと。

※これは僕の想像なんですけど、夢を追いかけても引き返せる自信がついたってことなのかなって思います。

それで親に頭を下げて2年間だけ夢を全力で追いかける決断に彼は至りました。

この頃からかな。

「夢追い人って格好良い生き方だな」

そんな風に思えるようになったんですよね。

ここで初めて他人事じゃなくなりました。

今は夢を追いかける人は総じて格好良いと思っています。

夢追い人を心のどこかで見下してたような人間だったんですけどね。

見下してるだけで見上げることを一度もしなかった自分が格好悪い。

当時の僕は見下すどころか相当低いところにいたんだと思う。

 

そんな彼は今現在、人気のある漫画の漫画家です。もちろんプロです。

嘘の様な本当の話。

漫画は雑誌の表紙にも載って、単行本だって何冊も出ているしアニメ化もされました。

メディアにも出ていて、相変わらず格好良い生き方をしてんなって思ってます。

すごい出世して一緒にいると自分がちっぽけに見えてしまうからか段々と疎遠になって、今じゃ連絡は取っていません。漫画も買っていません。

夢がすごい身近に感じるキッカケになったんですよね。漠然としたものじゃなくて形にしてくれたというか。

当たり前のことですが、夢は目指さなきゃ実現しません。

そんな簡単なことが分からない人がいる。

”目指すこと”そのもののハードルを以前の僕のように越えられない人がいる。

”夢=叶わないもの”

ではなく

夢≒叶わないもの

そういう風に思うようになったんです。

少しの変化ですけどね。でも0が1になるくらいには大きい変化でした。

だからやりたいことを見つけたら”まずは目指そう”って。

彼がいなければ夢追い人は”夢を目指すけど掴めない人”だと今でも思っていたと思います。

 

そして僕も大学3年生の頃、本気でやりたいことを見つけました。

それは勿論『脚本家になること』。

動機は色々あります。これは語っても語りきれない。

周囲の環境に歯車を回されると運命論を信じてしまうのは僕の悪い癖ですね。

これは一生治らないんじゃないかな。

今日書いた親友の存在はその大きな要因の一つです。

こういう動機は脚本家を目指す上で不純だと思うんですけど、

格好良い人間になって親友にいつかもう一度連絡したいなって思ってます。

いや、やっぱり今更連絡ってのは恥ずかしいかな。

ま、知らぬ存ぜぬでも何でも、同じ目線に立っていたいんですよ。

今度は他人事じゃなく親友として。

 

何かね、こう思い出しながら書いていて、

プロを目指す上で

『最も大事な素養』

ってものがあるとしたらそれが何なのか分かった気がしました。

営業力や時間に几帳面なこと、そもそもの能力は勿論必要なんですけど、

でもね、これが一番大切。

簡単な言葉で表すなら”熱意”です。

獲物を殺すのは凶器(どうぐ)でも技術でもない

研ぎ澄まされたお前自身の殺意だ   紅蓮の弓矢-Linked Horizon-

これは進撃の巨人のOPの歌詞の一部分です。たまーに聴いているんですよね。

この歌詞を書いたRevoさんもプロです。歌手として夢を掴んだ人です。

勿論彼は人だって巨人だって殺したことはないです。

その中でこの歌詞が生まれた経緯を考えると自己投影だったんじゃないかなって思うんですよね。

これは僕の理屈の裏付けの一つです。※根拠は何一つありません。ほぼこじつけです。

大事なものは道具でも技術でもないんですよ。

”熱意”

だから駄目で元々やれることはやりたいしやっておきたいんですよね。

求人少ないけど。

脚本そのものも、道具や技術はあまり考えずに熱意で書いた方が良いものが書けるかもしれませんね。

 


 

高齢者が思う後悔ランキングの1位は

『チャレンジしなかったこと』

です。

どこかの誰かが言っていました。(覚えていない)

愚者は経験に学び、賢人は歴史に学ぶ。と。

僕は夢追い人に関しては経験で学べたことも大きいのでこの限りじゃありませんが、

チャレンジして散ってから後悔しましょう。うん。

……。

これってチャレンジして失敗した人は、

『チャレンジしたこと』

が後悔ランキング1位になるんだろうか。笑

でも成功する可能性だってあるからね。

するのは失敗何もしないのは大失敗って言葉があるくらいだから、

これで良いんだよこれで。(自己暗示)

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