脚本の技術

辿り着いた場所がどこだか分からない

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泳いでいたはずが漂流していた。あると思います。

 


テレ朝新人シナリオ大賞、配信ドラマのプロットを描き終えたよ。

思っていたより早く出来た。

うーーーーーーーーーん。

構想で考えていたイメージとは全然違う作品になってしまった。

コメディで描くつもりだったのに、なぜかシリアスな方向へ……。

 

こういうのが描きたかったわけじゃないんだよなあ!!

 

と思い、コメディ路線のプロットも描いてみた。

 

……。

 

つまんねえ

 

あまりにもひどすぎて泣ける。

 

コメディで描くと何が難しいってさ、

僕の場合話に広がりを持たせられないんだよね。途中で息切れしちゃう。ネタが枯渇する。

コメディでは勘違いや嘘で話全体を取り囲んでいくってのは何となく分かるんだけど、

僕の場合ネタバラシで終わっちゃうネタだから、そこまでにどう工夫し騙していくかってところが大事。

道中で画的にもドラマ的にも映えるネタがいくつもないとくっそつまらない物になっちゃうんだよね。

何も考えずに書いていた昔なら適当にネタぶっ込んでそれなりの尺が書けていたけれども、ドラマを意識し始めた途端何一つ書けなくなる。

ネタ一個書いておしまい。だから一本道しか生まれない。

結果、嘘に連続性がないし単調でつまらない話が仕上がる。ドラマも展開も全く転がすことが出来ていないんだよね。

結末の分かるドラマなんてクソなんだよクソ!!

ああ。三谷幸喜さん凄すぎるわ。こりゃ喜劇王ですわ。

どう考えればあれだけ重厚なドラマあるコメディ描けるんだよ。

脳の使い方を色々教えて欲しい……。(舞台のことも)

映画もっと見ないとダメなんかな。それともシナリオの写しもっとやった方が良い?

わかんねええええ!!!!

 

ああ。

息切れしなかったシリアス路線で描こう……

 

良いところを伸ばす他ねえ。

出来ないもんは出来ない。取っ掛かりさえ見えないもん。思えばコメディ書いたことないわ。

隣の畑が青かったからって自分も青を目指す必要はないんだよな。

赤なら赤のままで良い。そういう人間になりたかったんだからさ。

ナンバーワンじゃなくてオンリーワン。

月並みな言葉を使ってオンリーワンを気取る。そんな矛盾だらけの人間が僕なんだよ。

シリアス路線なら失速なしに走り抜けることが出来た。

これで良い。これで良いんだ……。

 

ヌアアアアアア。叫

 

テーマも重いし作風も重い。

良いアイデアだねっ!って褒められたのにまーったく活かせていない。ちくしょう!!!

でもこのスタイルでしか描けねえ!! コメディ無理!!!!

それに『テレビで出来ないこと』を想定して描いているつもりなんだけど、

『テレビで出来ないことの一般系』にがっつりハマってしまったところも大いに減点!!

 

はーあ。くっそでかいため息しか出てこん。

『二度と描かねーからな!!』と誓ったジャンルで描いているのも憂鬱ポイント。

それで思いついてしまったんだもん、仕方ないよね。

色々言い訳は並べつつも、煮詰めて描ききるしかない。

それが脚本家を志す者の使命。始めてしまったものは最後まで仕上げる。

そして、

 

草の根かき分けて肥溜めにダイブする

 

勉強会で聞いたセリフが脳内をコダマする。

僕たちってなかなかのどMだよね。

 

肥溜め上等おおおお!!

 

ビビって糞まみれになるくらいなら、自らダイブする気概見せてけえええ!!

コンクーラーに守りなんていらねーんだ。


 

この調子なら土日頑張って描ければ配信の初稿もすぐ仕上がりそう。

僕にしては超早い。いつもならこのタイミングは一作も出来ていない。じっくりプロットを練っている頃だ。

これだけ早いと推敲に十分時間を充てられる。心の余裕が違うね。

まーなんだかんだでギリギリまで推敲して結局ギリギリ応募になるんだろうけどね。

 

ささっと仕上げてヤンシナ書きたいなー。

今年はアイデアのストックがいっぱいあるから早めに取り掛かって全部をきちんと仕上げたい。

何本かは今作みたいに全く違う感じになるだろうなと思うと憂鬱な気分になるけれど。苦笑

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