良いセリフって何じゃらほい!
人のシナリオを読んでいると、
あ。ここ良いセリフ! と思うことが多々ある。
具体的に何がどう良いのかはその時々で。
それらは面白いくらいに理由が異なっていて、中には意味もなく良いなって思うものもあったりする。
そんな良いセリフたち(を思いつくこと)に強い憧れを抱いてからか、日常会話の中でもいつの間にか良いセリフを探すようになってしまっていた。
今日は最近見つけた日常会話に潜んだ良いセリフを2個ほど紹介したい。
パート1.
久々に会った友人との何気ない会話。
風呂「ウィース。久しぶり!」
友人「おっす、元気してた?」
風呂「あぁ、うん」
友人「で、こっちはどうなんよ?」
友人、小指を立ててこちらを伺う。
風呂「......よっしゃ。クリスマスは一緒にチキンパーティーやるか!」
友人「OK。生きた鶏持ってくわ!」
風呂「(笑)」
「生きた鶏持ってくわ!」
このセンスね。
羨ましいの一言。
これはこのままセリフにしちゃっても面白いんだけど、
実際にチキンパーティー当日に鶏をそのまま持ってきちゃうとかさ、もう絶対事件起こるじゃん。
それだけで話が広がって面白い。
生きた鶏が飛び交うクリスマスパーティーという、意味不明だけど何だか面白そうな状況。
三谷さんが好きそう。
斬新奇抜なドラマをこの一言だけで作れてしまいそうな、そんな良きセリフでした。
ちなみに僕を彼女がいないクリボッチの寂しいやつだと決めつけてしまったあなたはシナリオど三流です。
心して詫びたまへ。
パート2.
地方のラーメン屋さんにて。
ラーメンを啜っているふろゆ。
隣のテーブル席には大学生くらいの男性と、老夫婦が座っている。
大学生はラーメンを完食している。
じっじ「食うの早くなったなぁ」
ばっば「そうねえ」
スープを啜るふろゆ。
風呂「......塩味濃いなぁ」
この中での良いセリフはもちろん、
「食うの早くなったなぁ」
です。
超良いセリフじゃね!?
感極まってしまいますよ!
説明台詞じゃないのにこの一言にギューっと説明が濃縮されているんですよね。
1.老夫婦は大学生の昔を知っている
2.老夫婦は大学生を昔から好き(現在も)
3.大学生は遠くに進学していて帰省中?
4.大学生は食べるのが人一倍遅かった
文字にするとこれだけの文量。
セリフが下手な人は
ばっば「4年ぶりかしらねえ」
じっじ「東京での生活はどうだ?」
ばっば「大学楽しんでる?」
じっじ「お、もう食ったんか!」
みたいな、大学生との掛け合いの中で【設定】を説明していくんですよね。
それを、
「食うの早くなったなぁ」
の一言で説明しきっちゃうんだもの。
設定の説明ほど面白くないセリフはないです。だからなるべく説明は短い方が良い。
その点、このセリフは満点花丸でした。
このじっじ、何もんだっ!!笑
ちなみに僕の食べているラーメンを素直に塩ラーメンだと思ってしまった人は、割と真面目に勉強をもっとした方が良いと思います。
以上です。
セリフってもっと情緒を積み上げていくものだと思うけど、シンプルに光るやつもいっぱいあるよね。
たまにはこういうのも書いていこうかな!
あー、セリフ力高めたい!