雑記 脚本の技術

とある脚本家志望の人の作品を立て続けに読んで思ったこと

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悲しみに耽る時間はもちろん必要な今日この頃なわけですが、

 

テレ朝をやらなきゃならんのDA!!

 

コンクールにおいて応募者の事情なんて審査員は知ったこっちゃないですからね。

WOWOWで身に沁みました。

時間は残酷なほど一定に過ぎていきます。

なので、〆切りはいついつまで~と決まっているからには僕らにできることはそこに全力投球する、ただそれだけです。

プロになったら〆切り前は親の葬儀にさえ顔を出せないかもしれない。それくらいの覚悟を持って頑張りましょう。

僕らの悲しみ<視聴者の笑顔、冗談なくこれですよ。この責任。

僕らの悲しみなんて知ったこっちゃないですからね、視聴者は。

あぁ、でも悲しいものは悲しい。

 


 

 

最近、と言っても結構前かな。

この頃はWOWOW出せないくらいには忙しく(WOWOWの追い込みもありました)ので、

ブログを書く暇がなかったのですが、落ち着いてきた今、どうしても書きたくなって!

 

とある脚本家志望の方の作品を読む機会がありました!

その方にはその前にも一度、作品を読ませて頂いたことがあって、

その時の感想で、

 

こうすれば面白くなるんじゃないかなぁ……。

とかの提案とか、

 

ここ!すごく面白い!もっと色濃く尺使って書いてもいいかも!

とかの賞賛とか、

 

この辺いらなくないですか?このシーンが逆に魅力を弱めちゃってますよ。

とかのダメ出しとか、

 

まぁすっごく偉そうに伝えたんですよね

 

何様なんでしょうね。

一次落ちで自信を失いつつある僕が人様の作品に偉そうに物申すとはこれ如何に。

で、それから数ヶ月後、

その偉そうに助言した作品のリライトが出来たのでふろゆさんに読んでほしいです!みたいな感じで再び連絡が来たんです。

あんなに偉そうに書いたのに!

でも、すっごく嬉しかったんですよ。

再び頼られて嬉しいってのももちろんあるんですけど、偉そうに書いてはいましたがその人の作品を本当に思って書いたアドバイスが響いたってことに。

審査員の方とは違う着眼点だったかもしれません。もしかしたら見当違いのことを言っていたかもしれません。

でも作品を思って書いた僕の意見を自分にとって有用だと認めてくれて再びリライト作品を読んでくださいとその方はお願いしてくれた。

誠意が伝わったというか、それが認められて返ってきたことが嬉しくて。偉そうだったけど。

これで自信がつくってのもおかしな話なんですけどね。この件では僕は意見しか言っていなくて自分の作品に関しては何一つ書けていない。

それでも不思議と自信がついたんですよねー。おかげで元気も出てきました。

これは、人に優しくいれば返ってくる、良い人でいようという自分の在り方ややってきたことを肯定できるような貴重な経験でもありました。

 

で、改めてリライト作品を読ませていただく。

あの時の雛鳥はどれほど成長したのか。(また偉そう)

 

……。

 

格段に面白くなってる。

 

 

何十倍と言うと元の作品を落としているような表現かもしれませんが、本当に何十倍も面白くなっていました。

雛鳥は成長どころか増えていましたよ。奇想天外の出来です。この黒雛が僕の意見ってことにしておきましょう。

作品の中では僕のアドバイスを参考にしてくれている感じがチラホラと垣間見えていて、ああ、成長ってこういうことなんだろうなぁと思いました。

他の方からもアドバイスをいただいたようですので、完全に僕だけの意見ってわけではないんですけど、それにしたってリライト作の伸びがすごすぎる!

 

同じ人の作品を2本連続で読む経験ってなかなかないんですよね。

それもリライト作を。

率直な感想です、

 

伸び代が怖い。

 

すごく色濃くリメイクされていて、強みもハッキリ出ていて、何より面白かった。

その方は既に僕の遥か先に進んでしまったのかもしれません。

どこから原石が飛び出してくるか分からない脚本コンクール界。

それを十分に感じさせてくれるエピソードでした。

僕自身がその原石にならないと……!

 


 

損得勘定が全くないと言えば嘘になるかもしれません。

それでも、

ふろゆ
伸び代と脚本仲間が欲しいですねー(切実)

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