雑記 思い出

シナセンのこと、コンクールのこと、仕事のこと

投稿日:2024年12月30日

今年は色々あったなあ

クリスマスが終わったら体感3日くらいで年越し。

油断したら一瞬で年越ししちゃうんで、今のうちに年末記事を書ききっておかねばなーと今必死にキーボードを叩いております。


 

2024年も残すところあと2日。(本日12/30)。

シナリオライターの皆さんはどのようにお過ごしでしょうか?

僕はと言いますと24日に仕事納め。26日からは実家に帰省予定でした。

母がカニを食べたいと言うんでカニブッフェに一緒に行けたら最高だねーと、ホテルの予約までしていたのですが……。

とんでもねーもんを引いちまった

飲み会は帰省するなら自重するべきですね。

25日飲みの帰り道。

『最近冷えてきたなー。めっちゃ寒いわ。つーか体の中から寒くねコレ??今年の冬おかしくね??』って思いながら帰路ってたけど、おかしいのは俺の体だった。

仮に空港ゴリ押しても体温38度ある時点で保安検査場以降進めないみたいなので泣く泣く断念。

早めに仕事納めしたのになんで。泣

ここ数日は赤ちゃんばりにずっと寝てました。

タミフルパワーで熱も下がって体調いい感じ。飛行機取り直して帰ろうかなーって時に、親がタイミング悪く腰を骨折したとかで(薬の副作用で怪我しやすい)緊急入院。

退院は1月中旬ということでバイバイ帰省。骨折されちゃインフル関係ないじゃんよ。

年末は最悪。久々にお家で一人過ごすことになりそうです。

まーじで何年振りだろな、ぼっち年越し。

「家で一人寂しいなら来てやろかー??」って声掛けてくれる子もいたんだけど。

恥ずかしながらこういうことって結構ある。

周りには恵まれてんのかなと思う一方で、

 

俺何だと思われてんだろ……

 

と不安になる。草食系どころか雑草か何かと思われてねーか。

年明けから業は背負いたくないんで家で一人過ごすことにします。

流石に明けたら飲みくらいは行こかな。


 

続いてシナリオ。

こっからがこのブログ的には本編。

まず、

 

シナセン研修科無事卒業しましたー!!!

 

やったぜえええええ!!!

いやー、卒業しちまったー

最初は毎週作品を提出していたのだけど、卒業が近づくにつれて提出を先延ばし、居座り続けたよね。12月の忘年会には参加したかった

うちのクラスはみんなが仲良いんだけど、その中でも特に僕ともう二人のヤロー3人組がすっげー仲良くて。

飲み会で聞いた話、裏で『研修科の三羽烏』と呼ばれていたらしい。三羽烏の一羽が遂に羽ばたいちまったぜ……。

飲み会したり、恋バナしたり、一緒にクレープ食べたり、時に喫茶店で作品の相談したり。

シナリオ以外のこともまあ色々あったなー。すっげー楽しかった。

このクラスを卒業できて本当に良かった。めちゃ勉強になった。学びあったわ。

また顔を出せたら良いなって思う。一生忘れないであろう宝物の時間、ありがとね!!

このあとは『作家集団』に上がるのだけど、一旦そちらはお休み予定です。

 

続いて……コンクール。

コンクールは、まーーーーったく出しませんでした!

まじでここ半年出してない。橋田もTBSも日テレも出す出すって言ってたけど出しませんでした!!

出さなかった理由が大きく一個あって。

 

つまんねーやつは何書いてもつまんねー

 

俺、気付いたんだよね。

面白いやつが面白いシナリオを描けるってことに。

だからつまらんやつは何本書いてもつまらん!!

んでこのつまらんやつがどういうやつかって言うと、

 

自分を持っていないやつ

 

シナリオってかドラマってのは自分を信じてあげないと良いものは描けない。

信じてあげるってのは『他の誰が何と言おうと俺の考え方や主張は正しいのだ』という傲慢さや自信のこと。

良い作品面白い作品からはそういうものが感じられるんだよ。

コンペでは『作品の向こうに作者が見える』なんて評されたりするね。

プロの作家だったりコンクール常連たちはみんなが自分を盲信している気する。良くも悪くも。簡単に人に死ねって言えたりする

皆が最強のナルシストと言っても良い。

つまり、自分が大好きじゃないと良い作家にはなれない。

良い作家=良い人間、優しい人間というわけではないとこがミソ。

こう言うと『私は自分が嫌いで嫌いで~』と否定したくなる人も中にはいると思う。

でもね、本当に自分が嫌いな人は執筆なんかしないんだよな。

自分のそんなネガティブ思考を作品を通じて他人に押し付け、理解、共感してもらおうなんてさ、良い迷惑じゃん。暗くなるわ。

それこそ一般人には到底理解できない。

傲慢だし、欺瞞だよ。受け入れてくれ。上手いんだから。

 

そういった意味では僕はすっごくつまらない。

自分を信じてあげられるほど自分にまーったく自信がない。

だから筆を置いた。

最近ではシナセンの20枚シナリオ一つ描くのにだって苦労する。

自分は最強の作家だ、プロなんて一瞬でなれる!!!大賞作品面白くねーなっ!!!

そう思ってた目指し始めの頃に作品がいっぱい描けたのは、自分が最強のナルシスト勘違いヤローだったからなのである。

それが今では『何もない』。

この『何もない』がなんでかなと考えていて。

シナリオの世界に入って思ったのはドラマのどの登場人物にも思想があり、こだわりがあり、信念があるということ。

これは現実社会に生きる僕たちだって当たり前に持っている。

でも自分にとってのそれが、なーんにも思いつかない。叫びたい声が出てこない。

そこで一番に思ったのが『生き様』だった。

何か『芯』を持って生きること。

プロの脚本家になりたいとか、そういうのをずっと盾にして生きてきたけど本質のところで大事にしているものを何か持っているか?と考えてみると……何もなかった。

正確にはあるのだろうけど自己陶酔して言えるほど強くない。

自信なさすぎて『言っていいんですか?』が先に来る。

僕は、自分の生きてきた道をどこかで恥じている。

プロになるためにはこれでいい

そう頭で理解を押し付けて、無理に納得してた。

でも本当はずっと、劣等感だったり罪悪感に苛まれていた。

それでつまらん人間なんです。と。

腑に落ちてからは全く描けない脳になっていた。

 

ふろゆさんってお仕事は何をされている方ですか?

 

オフ会で聞かれる質問第一位だ。これに正面から答えたことは今までに一度だってない。

何の面白みもない仕事だし、10年後も同じことしてんだろうなーと思うと恥でしかない。

ずっと隠してきた。

こういうところからつまらない人間が仕上がっていく。

こういう人間がいざプロになったら『私はプロの脚本家です!』と声高に言うのだろう。

ダサさ極まりない。自分のアンデンティティを"脚本"や"才能"に賭けようとしてる時点でナンセンス。

アイデンティティがあるから脚本家としても才能ある者としても高く飛べるというのに。順番が全くの逆である。

こんなやつに面白いシナリオが描けるはずもなく……。

ちなみに僕は普段、市の職員として働いている。口外するのは初だ。

毎日シニア応対の日々で罵声を右から左に流すお仕事をしている。

今の業務を10年前の僕にやれと言っても余裕で出来る。

そんな誰でも出来るお仕事を、いつも頑張っている。

これで給料を貰って生きている。ぶっちゃけ貰っていいのか?って思える業務内容だ。

多少面倒くさい人間関係を除けばホワイトで、同僚にも恵まれていて、何ひとつ不自由ない素敵な職場。

そこの職員と聞くと聞こえは良い。でも『自分の時間を切り売りしてお金を貰う仕事』という違和感をずっと感じてやってきた。

ここにいるのは誰でも良い。そう思いながらシニアに笑顔を振りまいてお金をもらってきた。

ちょっと賢い小学生なら簡単に出来るお仕事で。

そんな仕事をやっている自分が本当に惨めで小さくてつまらなくて。

大嫌いだった。

シナリオ執筆だけはその逃げ先で、執筆中は自分が自分であれた。

でもそのシナリオ執筆でさえ今は上手に出来ない。

自分の生き様に自信が持ちたかった。

描き続けるために面白い男になるために

 

 

僕は転職を決めた

 

 

続く……

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