脚本の技術

【第1回】5枚シナリオ・テーマ、話の考え方

投稿日:2020年3月19日

次の課題のテーマは簡単なものにする予定


 

今日は、

 

テーマの受け取り方と話の考え方

 

をシナリオ初学者の方に向けて僕なりに書いていきます。

僕もまだまだビギナーだけどね!(4年目)

【第1回】5枚シナリオの内容を軸に話を進めますので、まだ読んでいない方は先にそちらをどうぞ。

 


 

※シナリオの書き方は人それぞれ、考え方も人それぞれ。

そこに答えなんてないです。

だから僕のブログは参考までに読んでください。

また、僕は「先生」と呼ばれるにはあまりにも未熟で、

人に物事を教えられるほど大層な人間でも決してありません。

だから一応書いておきます。

シナリオ初心者の方は、

・行けるならシナリオを学べる学校に通った方が良い

・シナリオの指南書は購入して読んだ方が良い

です。

シナリオの書き方を学びたいならそれが一番早いかと思います。

僕のブログに頼るのはもう、本当に最終手段だと思ってください。


 

今日は課題のテーマである

「バレンタインデーのお返し」

を使って『テーマ』の受け取り方や考え方について、具体的に書いていこうかと思います。

最近ですと「テレビ朝日新人シナリオコンクール」がテーマを設定してコンクール作品を審査していますね。

テーマに沿ってシナリオを書くというのはプロになっても必要な力だと僕は思っていて……。

というのも、

原作ものの脚色はプロになったら必ず行う

そう言われているんですよね。

オリジナルが書ける脚本家は本当に一握りなんです。

なので

「この設定で書いてきてー」

とプロデューサーさんから頼まれるのは火を見るより明らかなわけで。

 

話を戻します。

 

「バレンタインデーのお返し」というテーマの考え方。

シナリオを書き始める時、テーマや設定が指定されているかどうかに関わらず、

どんな話でもプロット段階でまず考えなければならないことがあります。

最初に考えるべきそれは、

 

「他の人はどんな作品を書くのだろう」

 

ということ。

これ、超大事ね。

ありきたりの誰でも思いつく話は経験上、一次審査で確実に落選します。

どれだけ面白く書けたと自分で思っていても、です。

はっきり言ってしまえば、面白くないわけなんですよね。

 

それを念頭に置いて考えてみましょうか。

 

「バレンタインデーのお返し」がテーマだとしたら、

想定できる最も安易で安直な話は

「主人公を男性と設定し、女性から貰ったチョコレートに対してどうお返しをするか」

という話です。

これを最初に思いついてしまう分には構いません。むしろ思いついた方が良い。

が、実際に書いてしまうというのはそれが習作でもあまり宜しくないと言えます。

 

正直、練習にならない。

 

それを書き上げたとしても既存作品もどき、つまり既視感を感じるプロの劣化作品ですからね。

創作ではチャレンジ精神が大事ね!

 

今回のテーマでは自ずとホワイトデーがメインになりがちなので、

「主人公」を男性に設定したほうが書きやすいのは間違いないです。

なのでコンクールでは「男性主人公の恋愛もの」が殺到するのは明らかなわけです。

こういった作品を書いてしまうと、

多くの作品が集まるコンクールでは他の有象無象作品たちの中に確実に埋もれます。

つまり「男性主人公の恋愛もの」を書いた時点で一次を抜けるのが既に超難しい。

これではとても勿体ない。

ではどうすればよいか。

 

奇をてらうこと

 

奇をてらう。

つまり、審査員や読んでくれる人、視聴者の意表をつくわけです。

この最も簡単な方法の一つとして、「逆を考えてみる」という方法があります。

例えば今回のテーマですと、

「男主人公」を「女主人公」に変えてみる

とか。

僕の載せた作品は主人公が女性でしたね。

もうそれだけで少し新鮮味が出るんですよ。一歩前進というか。

他のアイデアですと、

「若いカップル」ではなく「年配カップル」のやり取り

を書いてみるのも良いですね。

あとはそもそものジャンルを変えてみてもグッド。

「恋愛もの」ではなく「家族もの」を書く

とかね。

ファーストシーンを「お母さんからチョコレートを貰う場面」から始めても良いわけです。

この創作の世界では、

「作品が面白いか面白くないか」というのは書いてみなければ分からないもの

だと思っていた方がよい。

なのでオリジナリティ溢れる作品でガンガンと勝負することが大事です。

当たって砕けろの精神ですね。

僕のテレ朝通過作品なんて「サスペンス」というテーマで「ガッツリ恋愛もの」を書きましたからね。

自分のアイデアを恐れてはいけない。

これってとても難しいことなんですけどね。

誰もが思いつく作品というのは、

書いている側はどこか既存の作品に設定が似ていて

一定のプロラインを超えている気がするのですが、

現実は借り物感を拭えておらず、他者からの評価は厳しいものになります。

つまり、一脚本家としての評価は受けづらいんですよね。

 

こういうことが起こらないためにも、

「シナリオを書くこと」

と同じくらいに、

「アイデアを考案すること」

に時間をかけること。

を意識しておくといいですね。

 


 

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急にアンケートごめんなさい。

 

ブログ運営の裏側なんですけど

 

実は今日の内容は、教えている子に個別で送りつけようかなーと思って書いていたものだったりするんですよね。

書いてみてすっごい文量になったからいっちょブログに書いちゃうかーと記事にコピー&ペーストしただけという。

だからこのブログの他の読者がこれを読んで参考になるのかはまーったく分からない。笑

シナリオ初学者向けに記事を書くのは本当に久々だから、何だろう。ちょっと遠慮しちゃう。

ブログには載せずに裏でひっそり書いて送った方が良いんかなぁとも思ったりするんだけど、

皆さんどうですか?

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