コピー機ください(懇願)
徹夜でシナリオのプロットを描き、他人の描いたプロットを読む。
ギリギリをいつも生きている僕は、コンビニのネットプリントがなければ恐らく生きていけない。
そもそも家にコピー機があれば良い話なんだろうけど、なかなか踏み出せずにいる。
いい加減買わねーとな。
と言いつつも、この先もしばらくは多分ケチって買わない。
そんなこんなで約束の時間には寝坊で遅れ、ネットプリントでコンビニに行かなければという追い打ちもあり、大幅遅刻。
ギリギリ病もプリンターも、そろそろ解決しねーといけない問題だな。
良い年した大人にしては情けなさ過ぎるぞバカヤロー。
まあいい。話を戻す。
遅刻の言い訳、徹夜で執筆、徹夜で読書。
そう、今日はテレ朝ブレスト会なのだ!!
密かに楽しみにしていた。
以前Zoomの勉強会で講評を受けたホームドラマのプロットを90度近く手直しして、そこに配信ドラマのアイデア案を2つ。
それらを携え、いざ出陣して参りました。
一度手直ししただけあって何だかんだ自信を持って参加したのだけれども、
いつも通りのハートブレイク。
ちくしょう。
それでも
『群像劇だと思えばまあ』
という言い訳さえ肯定出来れば全てがうまくいくのかなって作品だとは思うけれども、僕はそのつもりで描いていないという。
だから手直しはするべきだし、自分の自信とは裏腹にまだまだ描けていなかったんだなと痛感。
あああああ。駄目だ駄目だ。
ちなみに他の方々の作品も拝読の上で、ブレスト。
手放しに『称賛出来る作品ばかりでした』と綺麗事を言うつもりはないけれど、
それぞれの描きたい作品がすごく見えてきて、ああ、僕も一層頑張らなきゃなあと素直に思えた。(月並みな感想)
個人的には劇物がぶち込まれたシナリオよりも、薄味だけど噛めば噛むほど味が出てくるようなスルメシナリオの方が読むのは好き。
自分の作品が劇物を投入したがりだからかそういった作品はどれも新鮮に思えて、『この作品の良さを考えよう』と自然に思考回路が行き着くから今まで自分が考えていなかった感情やシーン、ドラマ性に出会えたりするんだよね。
だからそういう人の作品だと特に積極的に発言していたかもしれない。
劇物作家はスルメ作家を模範に、逆も然り。
シナリオでは味のバランスを整えていくことが大事なのかなーと思う。
設定ありきでドラマがなかったら視聴者に響かないし、人間ドラマは描けているけど印象は地味だとエンタメ的にはどうなのって感じなんだよね。
ここの説明が難しいけど!
まあそんなこんなで楽しいブレスト会でした。もちろん勉強にもなった!
でもみんな言わないけれど、参加する人の多くは刺激を貰いに行ってるんだよね!?
そりゃ良いアイデアも欲しいけどさ!!
朝の10時開始で帰宅したのが19時というハードなスケジュールだったけれど、超楽しかったです。
はぁー。
良い作品描きてええええなあああ!!!
今回のブレスト会ではオフの場で結構会っているはずなのに、なかなか話せずにいた人たちとたくさん話せた気がする。一方的に僕が思っているだけかもしれないけれど、個人的な手応えでは結構話せた(つもり)。
とある人に、
ふろゆさん、いつもブログ読んでるんですけど熱い人ッスよね
と言われた。面と向かって言われるとどこか照れるね。
以前は熱量だけが取り柄だったけれど、最近は停滞気味だったから今はそうでもない。
でも、こう気が引き締まったと言うか。ああ、以前はそうだったんだよなって。
そんな彼も最近はスランプ気味な様子。でも、話してみると内に秘める熱さは自分と同じくらいのものが必ずあって。
いつかきっと、こういう熱い男たちがもっと上のステージで酒を酌み交わすような、
そんなワンシーンが自然と脳裏に浮かんできて、それはめちゃくちゃ素敵だなと心底思えた。
『あの頃俺たちさ。いい加減プロなりてえなあ。良い作品描きてえなあ』
なんて愚痴言ってたよな。
スランプだったり落ち込んだり色々あって、クソ面白くない作品を量産してさ、それでも描き続けたから今こうやって酒を飲めているんだよな。
みたいなことを語り合いたい。
今のモヤモヤ全部笑い話にしてえなってマジで思えた。仲間って素敵。
だから今日は帰ったら執筆する。
疲れてるけど、帰ってシャワーを浴びて即寝たいけど。
描きたい
誰もをアッと驚かせ感動させるような超面白い作品を描いてやる!
それでいつか、その先の開けた道で上手い酒を飲む。
アルコールはあまり強くないし酒飲みではない僕だけど、うまい酒の飲み方は知っている。
だから今を頑張る。
そう決めてブレスト会の解散後、某パン屋さんに向かったんだ。
ここのメープルナッツは超うまい。
糖分たっぷりで脳が瞬時にスパーキング。執筆の最強のお供。
友人にも池袋に行くならついでに買ってこいと頼まれるくらい、それくらい上等な代物。
これから徹夜するなら必須級だ。
これを食べて今日は全力執筆する。
妄想を現実にするため、テレビ朝日にシナリオ旋風を巻き起こすため。そしてもちろん夢のために。
片道600m。往復1.2km。疲れた体に鞭打ってでも買いに行く。
……。
道中は今あるプロットについて色々考えた。
ああ。ダメなんだよなこのままじゃ。もっとあそこを描き直して、こう表現して、ああ、でもそれじゃダメだ。
駄目だ駄目だダメだダメだ。
ダメなんだ。
なんて頭が悪いんだ僕は。描きたいものは決まっているのに見せ方が下手過ぎる。
くそう。
美味しい酒を酌み交わす場に『僕がいない』そんなクソみたいな未来があってたまるか。
描きたいのに、うまく描けない……。
酒ではなく夢ばかりを酌み交わしてよ、バカみたいじゃねーか。
自分の無能さを大声で叫びたい。
と思ったところにこれである。
ブレスト会当日(18日)に被せての休業。
なんだそれ。
土曜日から休みだったらまだ許せた。なんだよ日曜からって。店は普通土日が稼ぎ時じゃんか。
仮に周りに合わせて休むなら金土日じゃんかよ。狙い撃ちかよ!!
ここのメープルナッツはシナリオを描くドーピング薬!
疲れた体に鞭打っても脳はフル回転出来るくらいの上物!!
それが休み!?
片道600mだぞ!?!?
ああ……。
肩を落とす僕。
閉まったシャッターの前で呆然と立ち尽くす。
""理想ばかりじゃ未来は開けない""
現実がそう囁きかけてくる。
シャッター「この先にお前は行けない」
と。
……。
帰り道、陽気なキャッチお兄さんの
『寄り道どっすか? 可愛い女の子いるよ? 遊んでスッキリしてこうよ!』
というお誘いに、思わず付いていきそうになる。
そんなお店行ったことないのに。そんな勇気全くないのに。
落ち込んでいる僕の顔はきっと、声を掛けるに十分値していたのだろうな。
キャッチで仕事をしているだけなのは分かっているけれど、
彼がとてつもなく親切で魅力的な人に思えたんだ。
それを無視して帰路に着く僕。
心を鬼にして描く。頭が悪くても描く。
騙し騙しでここまで来たんだ。これから先もそうするべきだ。
脳裏に浮かんだあの夢を現実にするその日まで、バカでも何でも走り続ける。